周防正行監督「笑われて手応え」…痴漢えん罪題材「それでもボクはやってない」米プレミア
周防正行監督(50)が痴漢えん罪事件をテーマに描いた「それでもボクはやってない」(20日公開)のプレミア試写が「ジャパンソサエティ・ホール」で行われ、「日本の裁判」に笑いが巻き起こった。周防監督は複雑な表情を浮かべながら、「改めて笑っちゃう現実なんだよなって思いました。やっぱり現実を変えていきたい」と手応えを感じた様子だった。 社交ダンス教室を舞台にしたコメディー「Shall we ダンス?」が全米でも200万人を動員。リチャード・ギア主演のリメーク版(04年)もヒットした。「SUO」の知名度はニューヨークでも高く、11年ぶりの新作には法曹関係者約50人を含め、300人が集まった。
「満員電車なんてニューヨークとシカゴくらい。カンザスじゃ地下鉄っていう言葉も多分知らないよ(笑い)。だから、ほとんどの人には痴漢が出る状況は分からないと思う」(米映画配給関係者)しかし、作品の根底にあるのは、人が人を裁くということ。日本在住歴もあるジョー・アルバート弁護士は「米国の裁判にも問題はあるけど、99・9%が有罪なんて信じられないよ」と驚いたように話した。 「極めて日本的な映画だけど、扱ってるテーマは普遍的なもの。だからこの作品は海外に出して、見てもらいたいと思う」予期せぬ笑いは、日本の刑事裁判がいかに問題をはらんでいるかの裏返し。前日はニューヨーク郡裁判所に足を運び、米国の裁判を初傍聴した周防監督。「改めて笑っちゃうような現実なんだよなって思いました。現実を変えたい」“裁判改革”への思いは、さらに強くなったようだ。 |