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家計の外貨建て資産拡大 投信経由は5年半で4倍以上に


 円安・低金利が続いている国内の金融環境を背景に、円ベースに比べて、より高い利回りが見込める外貨建ての資産運用が家計部門で拡大している。

 民間シンクタンクの大和総研の調べによると、家計の外貨建て金融資産の保有残高は、2000年度末の約16兆円から、06年9月末には約37兆5000億円と、5年半で2倍以上に増加。なかでも、投資信託経由の外貨建て資産残高(試算値)が同約6兆円から4倍強の約26兆円に急増していることが分かった。

 銀行や郵便局の窓口販売により、投資信託が一般の資産運用対象として身近になったことに加え、「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめとする新興国の海外株式・債券を組み込んだ利回りの高い投信の商品化が増えたことが影響しているもようだ。

 調査は、日銀の資金循環統計や投資信託協会の統計をもとに分析したもので、家計の金融資産に占める外貨建て金融資産全体の比率は、00年当時の1%水準から、06年9月末は約2・5%に上昇しているという。

 このうち、これまで外貨建て資産の大半を占めていた外貨預金や海外株式などの直接購入(対外証券投資)は、為替換算で資産額の押し上げ効果が働くはずの最近の円安基調でも、ほぼ横ばいの状況。むしろ、05年度末残高との比較では、06年9月末は外貨預金が約7%減、対外証券投資が約10%減と足元では減少傾向を示している。

 これに対し、投信経由の外貨建て資産残高は拡大が続いており、外貨資産のなかでも「貯蓄から投資へ」の家計の動きが強まっていることを示した。

 実際、国内公募投資信託の06年11月末の外貨建て資産(家計以外の保有分を含む)約26兆3000億円の中身をみると、比較的投資リスクの小さい債券の比率が06年当初の70%強から67%に低下。逆に、株式や不動産投信など債券よりリスクの高いさまざまな資産の比率が拡大している。

 ただ、新興国株などの採用で通貨の種類も多様化しており、国際市場の相場変動の影響がみえにくいことには注意が必要といえそうだ。