世の中の「生産性」の常識は、非常識!! | 6ヶ月で利益率10%Up 生産性改革の専門家 小山太一のブログ

6ヶ月で利益率10%Up 生産性改革の専門家 小山太一のブログ

赤字企業の生産性を改善し6ヶ月で利益率を10%Up、1年で黒字転換、以降3年連続で増収増益、最高益を実現した企業が実践した生産性改革手法「面積原価管理」のノウハウを紹介するブログです。

こんにちは、生産性改革コンサルタント 小山です。

 

現在、日本では「生産性」の話で持ちきりです。

 

しかし、本当に不思議なことに「生産性とは何か?」を原理・原則に立ち返って議論したものを私は知りません。

小手先の部分的な「効率」の上げ方に終始したものがほとんどです。

 

まず、明確な定義がありません。

しかし、今回はその話は少しおいておきます。

私のブログ:企業の生産性を計るKPIとは?で触れていますのでご興味があればそちらをご覧ください。

 

今回は、最近行った生産性のセミナーで、大変好評だった例え話を説明します。現在の企業で如何に誤った「生産性」の判断がなされているかを象徴的に示したものです。

 

さて、本題です。

 

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      鈴木さんの意志決定                    

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鈴木さんは、今100万円、持っていますが、A、Bどちらの銀行に預けるか?迷っています。

銀行に確認したところ、

 

 A銀行の利息:3万円

 B銀行の利息:5万円

 

でした。そこで、鈴木さんは、利息の有利なB銀行に預けることにしました。

 

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     渡辺さんの意志決定

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渡辺さんは、今100万円、持っていますが、A、Bどちらの銀行に預けるか?迷っています。

銀行に確認したところ、

 

 A銀行の利息:3万円/1年

 B銀行の利息:5万円/2年

 

でした。そこで、鈴木さんは、利回りの有利なA銀行に預けることにしました。

 

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さて、どちらの判断が正しいか?

言うまでもありませんね!渡辺さんです。

よくよく聞いてみると、銀行の利息はそれぞれ、1年定期、2年定期の金利だったというお話です。

 

お金を設ける効率、つまり「生産性」は、渡辺さんの考えであるべきなのは明らかでしょう!

 

しかし、現実はどうでしょうか?

 

ほとんどの企業で、いや全ての企業で、鈴木さんの判断をしていないでしょうか?

 

このような、お金を預ける話で説明すると皆さん理解して頂けます。

「お金を預ける」ことも、「企業の活動」も、投資してお金を儲ける事に変わりはないはずです。

 

しかし、現実の企業の話になると、とたんに鈴木さんになってしまうのです。

 

なぜでしょうか?

 

それは、「儲ける」と言うことから時間軸の考えが欠落しているからです。

このように、現在の企業の「生産性」、あるいは「業績評価」の考え方からは、時間軸が欠落しているのです。

 

この時間軸を含めて、「生産性」を再定義した考え方が、「面積原価管理」の考え方なのです。