私の両親は離婚を選ばなかったけれど、父にとって母の浮気の記憶は消えず、家庭には常に喧嘩が絶えませんでした。私は一人っ子で、布団をかぶってその声を聞かないようにしていました。
母のようになってほしくないという思いからか、父のしつけはとても厳しく、勉強についても一度も褒められた記憶がありません。「もっと頑張れ」と言われ続け、夜遅くまで机に向かう毎日でしたが、集中できず次第に遅れをとるようになりました。
「ピアノを習いたい」と言っても許されず、塾も転々とさせられ、中学では家庭教師をつけられましたが、何がわからないのかすら分からなくなっていました。それでも父は勉強をやめさせてくれませんでした。
さらに中学3年間は部活動を禁止され、90人の同級生の中で唯一部活に入らなかったのが私でした。放課後に友達と遊ぶことも許されず、私は次第に「あきらめる」ということを覚えていきました。
