私がまだ2歳の頃のことです。

母はよその男性と関係を持ち、その人のアパートへ出入りしていました。ある日、母は私を連れて家を飛び出し、その男性のもとへと家出をしてしまったのです。


父や親戚たちは必死になって私と母の居場所を探し、ようやく見つけ出しました。結局、私だけが親戚や父と一緒に夜道を歩いて家へ帰ることになりました。その時の暗い夜道を歩いた感覚は、今でもぼんやりと覚えています。


1週間ほどして母は戻ってきました。「娘なしでは生きていけない」と言ったそうです。けれど、親戚や父がすぐに許すはずはなく、母は叩かれたり、つねられたりもしました。


それでも最終的に父が選んだのは「離婚しない」という選択でした。まだ2歳だった私のために。父は「娘のために母を切り捨てることはできない」と考えたのでしょう



入力


愛犬トムです