古市憲寿「平成くん、さようなら」読了。安楽死を題材にした恋愛小説、といったら良いか。テレビ全くみないので、書いた著者がどんなひとなのか変な偏見を抱かずに読んだわけだけど、個人的にはあまり面白くなかった。面白くなかった、のもそうだけど、私のセンスとぜんぜん合わないというのも大きかった。小説としての構成はいちおうきちんとはしているんだけど(?)、文学って感じがしないし、しないならしないならでそういう効果がでているのかといえばそうじゃないし。なによりもセンスが合わない、と思うのは人物の書き方。あえて女性視点で書いた理由はなんなのだろう、と思うくらい主人公の女性に対して共感をひとつも抱かなかった。だいたいにして、小説を書きなれているひとでも異性視点、しかも一人称で描くの、難しいですよね。

平成最後という点ではこの作品に意味はあるのだろうけど、私個人の感想ではうーん、という感じ。

ここでタイトルにHOW持ってきたのは、平成くん〜、はWHATはちゃんとあるのになあ、と思ったからで(なに目線? )。
なにを書くか? は小説をつくるときいちばん重要なのだけど(といってしまうが)、どう書くか? という点もないがしろにはできないですよね、というお話。ミランダ・ジュライや山下澄人を読んで物語の書き方が少しひらけた気持ちになったけど、まだまだ勉強不足だなと思った。

しかし今年読めた芥川候補作は結局2作。もっと読んで比較してみたかったけど、図書館閉まっちゃうし読むとしても受賞決定後かなあ。(もし平成くんが獲ったらワナワナしちゃう笑

自分の小説の方は書き始めた。
破綻させてもいいから完成させる。