原稿を書いてるとき、蟻がやってきた。
蟻はプロットを挟んだファイルのうえを歩いていく。虫嫌いなわたしは、すかさず、ファイルをバンバンッと叩いた。

そしたら今度は父がやってきた。
わたしが暴れたのだと思ったらしい。蟻だよ、というと「なあんだ」と笑って帰っていった。

母が買い物から帰ってきて、そのことを話すと興奮して、「蟻をみつけなさい!」。
蟻はどこへでも入っていくんだからね、下着のなかへでも。どこへでも。母がまくしたてる様子をみて、(たいへんなことが起きているらしい)と思ったわたしと父は蟻を探した。しかし、蟻はでてこない。

蟻ごとき、と思っていた。なめていた。

原稿は進んでいるようで進んでいないような、けど少しは進んでいるような。とりあえず、現在28枚まで書いた。100枚にしようと思ってるから、あと70枚くらい。

他には江國香織作品の要素を取りいれた、別の作品の案をノートに書いたり。これは、ぜんぜん新しい物語ではない。90〜00年代に流行ってそうな? 恋愛小説だし。でも、奇抜な物語ではなく、ふつうの物語も書いてみたいなあ、と思っている。途中で没にするかもしれないけれど。

話はまたちょっと飛ぶ。
最近、無印良品の書いて消える青いペンで、文章を書いている。ネタを書いたり、日記を書いたり、小説の一節を書き写したり。青いペンは、自分の筆跡にあっているのか、字がきれいにみえる。今までシャーペンを使っていたけど、シャーペンじゃ、筆圧が弱いせいか、なんか頼りない。青いペンだと、すごく雰囲気がでて気持ちいい。

手書きも、いいもんですね。