デスクワークでの腰の痛み | 治したいではなく、どう治していくか!さいたま市 ときわ接骨院のブログ

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大変遅くなりましたが

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて今回は、

慢性的な腰の痛みに対して

書いてみたいと思います。

 

この方は40代の女性の方で

仕事はデスクワークで

慢性的な腰の痛みがあります。

 

デスクワークで1日中、座っているため、

自分の体重で

臀部や大腿部の裏側(ハムストリング)が、

圧迫され硬くなっていて

ハムストリングを伸展した時

(膝を伸ばすこと)伸展困難、

長時間のデスクワークなので、

鼠蹊部(足の付け根)も硬くなり、

周りの筋肉や神経、血管、リンパの流れ

も滞ってしまっていました。

 

デスクワークは、

長時間、同じ姿勢で座っているため

同じ箇所に負担がかかり

その場所に疲労度が増し、

血行の悪さや圧迫が起こり

症状が出てきてしまいます。

 

大事なところは仙腸関節股関節で、

ここに、いろいろな筋肉や靭帯が付着しているので、

様々な影響が出てきてしまいます。

 

股関節や仙腸関節(骨盤の関節のこと)

が硬くなると、

骨盤や背骨に影響が出てきます。

(骨盤は、左右の寛骨と仙骨、尾骨からできていて、

寛骨は、腸骨、恥骨、坐骨からなっており

仙腸関節は、

その仙骨と腸骨のつながっているところのこと)

仙腸関節や仙骨から

脊柱起立筋の筋肉が出てきて

いろいろな筋肉と連結して

脊柱の正常な弯曲を保って

背骨をまっすぐに保つような

姿勢の維持をする起始部となるところです。

 

仙腸関節の影響のある個所は、

ハムストリング、仙結節靭帯、

大臀筋(お尻の筋肉)、

大腿筋膜張筋(大臀筋と一緒になり

お尻の外側から太ももの外側を走行する筋肉)

梨状筋(外旋六筋含む)、

起立筋群とつながっておりますので、

長く座っていることにより

仙腸関節や股関節からの

腰の影響が出てきてしまうのです。

 

そこに大きな結合組織として

仙結節靭帯があり、仙腸靭帯や仙棘靭帯もあります。

この仙結節靭帯が、

仙骨と坐骨結節と結んでいる場所で

その坐骨結節は、

ハムストリングがついています。

ずっと座っているとハムストリングが硬くなり、

その起始部が坐骨結節なので

そのつながりで坐骨結節に影響が出てしまいます。

それが仙腸関節をまたいでいるので

骨盤や坐骨、仙骨とつながっていて

仙骨に影響を与えてしまいます。

その仙骨は

骨盤底の筋肉も仙骨についていて、

仙腸関節に影響します。

また多裂筋が仙骨についていて

背骨に関わっております。

 

股関節は、骨盤や背骨に影響します。

デスクワークでの長時間座る方は、

姿勢が重力に負けて、つぶされていくと、

骨盤は、後傾して(体が丸くなること)、

太ももの骨は、外に回ろうとすると、

外旋六筋が縮んだ状態で体重がかかり、

筋肉の緊張状態が続き、

柔軟性がなくなってしまいます。

 

また大事なのは仙骨と股関節

(デスクワークで股関節が屈曲位に固定

されているので無理がかかります)

を連結させている梨状筋という筋肉で

この筋肉が仙骨と股関節についているので

ここが硬くなると仙骨が引っ張られ

仙腸関節に無理がかかります。

 

また大臀筋も腸骨から仙骨についているので

無理がかかってしまうので影響があります。

 

また腸腰筋と呼ばれる

大腰筋と腸骨筋ですが

大腰筋は背骨から出ていて

腸骨筋は骨盤から出ているので

作用する場所が違ってきます。

 

お尻が硬くなるとそれに続いている

お尻の外側や太ももの外側の

大腿筋膜張筋も硬くなり、

股関節は、梨状筋だけでなく、

お尻の筋肉の中殿筋や小殿筋や

外旋六筋(梨状筋、上双子筋、下双子筋

内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋)

といわれる股関節や

細かい動きをつかさどる筋肉たちにも

無理がかかってしまいます。

ここが硬くなると、歩行だけでなく、

たっていたり、方向転換したりする時も

股関節から骨盤につながっている

筋肉たちなので、

脊柱管狭窄症の方にも

非常に効果がある場所です。

 

また鼠蹊部は血管、神経、リンパなどの

重要な通り道で、

ずっと圧迫されていると

循環障害を起こしてしまいます。

 

症状が出ているところだけでなく

複合的な処置が必要となってしまうのです。

各々の筋肉だけを治療するだけでは

良いと言うものではありません。

 

つまり各々の筋肉だけを治療すればば

良くなるのではなく

複合的な治療が必要とされることも

多くありますので皆様ご注意なさってください。