【TAFE】介護の狭間 | オーストラリア・発達障害児を育てるケアラー目線の【ケアワーカーのチカラ✨】

オーストラリア・発達障害児を育てるケアラー目線の【ケアワーカーのチカラ✨】

【発達障害は何かを諦める理由にはならない】をモットーにユニークな息子とマイペースな娘を育てています。

子育て記事の他、週末はゆるく美容やコスメネタ、たまにオーストラリア情報などを書いています。TAFEで学生をしながら仕事はケアワーカーをしています。


​ケアワーカーに
注がれる視線



実習先の障害センターには私よりも年上のクライアントも数人いる。




20代から60代と幅広く、一緒にできるアクティビティもあれば


静かなアクティビティを好む初期高齢者に分けられる。




私もどちらかと言えば、ウォーキング以外は運動をしたくないし、


ボードゲームやアートをクライアントとする方が好きだったりする。





ある日、50代のクライアントがお弁当をバッグにしまう時にバランスを崩して尻餅をついた。




私が見たのは荷物をしまう瞬間と尻餅をついた後。




結構な音だったのでそばにいた私は「大丈夫か?」と声をかけたら


「大丈夫だ」とクライアントが返事をし、すぐに担当のサポートワーカーが来て


クライアントの腕を抱えて引き上げた。





え?待って?!不安アセアセ




起きれるかどうか、痛みの有無の確認もなしで


引き上げるなどやってはいけない。





自分で立ち上がれるのなら自分で立ち上がるのが基本だ。




ファーストエイドもそうだが、怪我をした人を動かすことはしない。



意識が低下している場合にリカバリーポジションを取らせる程度だ。





私にサポートワーカーから来た目線が一瞬【助けろよ?】って感じだったので


何か言われた時はこう答えようと身構えた。











とある60代のクライアントには咀嚼問題があり、


食べ物の柔らかさとサイズにはミールプランが用意されている。




リポートには糖尿病と書かれていて、クライアントが必ずランチの後に薬を飲んでいるのは知っていた。





ミィーティングの時に数人のサポートワーカーがクライアントが


糖尿病だったとは知らず、マネージャーから症状の説明を


受けていたがあまりわかっていないようだった。





「疲れやすく、いつもソファーで寝転んでるもんね。」



私は思わず声に出して呟いてしまった。






クライアントは自閉症の他に間欠系爆発性障害があり、


ノンバーバルで目線も合わず、いつも口が開いているから


これは意識が低下しても確認が遅れるかもしれないな。





何かあってもナースがいないから救急車を呼ぶしかできないが


クライアントの病状ぐらいは知っておいた方がいい。




介護士の方がヘルスケアへの関わりが高いんだなぁと改めて思わされたのだった。