さて、問題です。
1 こちらの商品、お求めやすい値段ですよ。
2 こちらの商品、お求めになりやすい値段ですよ。
どちらも使いそうです。
しかし、なんとなくちょっとニュアンスが違う気がしませんか。
1の例文の場面を想像してみましょう。
スーパーでタイムセールを行っています。
店員が買い物客に呼びかけています。
「さあ、タイムセールです。今ならこの商品、500円引き。大変お求めやすくなっていますよ」
一方、2の例文の場面はどうでしょう。
ブティックでお客さまがドレスを見ています。そこに店員が近づいてきます。
「お客様、このドレスはとても仕立ても良く、実は今セール中で、お求めになりやすい値段になっています」
この違いがどこから来るかというと、
お求めやすいは、「求める」+「やすい」という言葉が組み合わさったものです。「もとめることがたやすい」ということ。ちなみに「やすい」は「安い・高い」ではなく、「易い・難い」のほうです。
お求めになりやすいは、尊敬語の「お~になる」を使った表現です。ですから相手に対する敬意表現となります。
もう一つの視点からいえば、「お求めやすい」は値段が安い、購入しやすい価格であるという事実を表現しています。それを直接的には述べず、婉曲表現として「お求めやすい」と言っているわけです。