NHK放送研修セミナーのホームページに、次のようなアンケート結果が掲載されていました。
平成20年度の調査ですが、少し紹介します。
この調査は、学校の先生のための「ことばセミナー」を受講した先生方にアンケートとして答えていただいたものです。
その中で、先生たちが感じている児童・生徒の「ことばの力」の実態が明らかになっています。
「おしゃべりは得意だが、考えを述べることは苦手」であること。
「きちんとした言葉遣いができない」こと
「話すことはできるが、聞くことはできない」こと
が上位に。
また、「話すこと・聞くこと」に関して特に力を入れて指導する必要があるかの問いに対しては、
「分かりやすい話し方」
「人の話の聞き方」
「場面や相手に応じた話し方」
に多くの回答が寄せられています。
この結果を見て、こんなことを思いました。
「これは、児童・生徒だけの問題ではない」
このアンケートをもし、企業を対象に、「若手社員のことばの力」アンケートとして実施しても、同じような回答になるのではないでしょうか。
もちろん、今の状況は過去の学校教育・家庭での教育結果が現れているものだと考えられます。児童・生徒に対しては、文部科学省でも「言語活動の充実」を指導の重点として取り組んできていますから、改善される可能性はあります。
けれども、指導されずに大人になった人たちは、どうすればよいのでしょうか。
実際、接客業の中で顧客に対し、あるいは上司・同僚に対し、同様な問題が起きているのです。「ことば」には、相手の心を揺らす力があることは、だれでも知っています。しかし、そのことを意識しなければ、自分でコントロールできず、意図に反して相手を不快にさせてしまうことも起こるのです。
「ことばの力」が持つ意味をもう一度考えてみませんか。