奈緒とは、高校時代の同級生だ。

 当時は、ただのクラスメイトでしかなかった。

 可愛らしい顔立ちをしていたが、特別なんの感情も持たなかった。

 大学も違ったため、高校を卒業してから会うこともなかった。

 社会人になって2年目、初めて高校の同窓会があった。

 そこに、奈緒も来ていた。

 久し振りに会った奈緒は、見違えるように大人の女性になっていた。

 可愛らしい顔立ちから、今は美しい顔になっている。

 同窓会に来ていた男共が、みんなざわついた。

 しかし、素直で優しいところは変わっていない。

 自分の容姿を誇ることなく、誰とも気さくに話している。

 そんな奈緒に、俺は惹かれた。

 それから俺は猛アタックした。

 ライバルは多かったが、幸運にも奈緒と付き合うことができた。

 恋人になってからも、奈緒は優しかった。

 奈緒といる時間はとても楽しかった。

 二人で、いろんなところに行った。

 どれだけの時間を共有しても、飽きることはなかった。

 付き合って2年、そろそろプロポーズしようと思ったとき、悲劇が起きた。

 奈緒が交通事故に遭って、脊髄を痛め歩行ができなくなったのだ。