怒りが、沸点を越えた。

 こんなに頭にきたのは、生まれて初めてだ。

 犯人を許さない。

 ぜったいに突き止めて、とっちめてやる。

 俺の大切なものを盗みやがったやろう。

 ただではおかない。

 大体の目星はついている。

 だが、証拠がない。

 証拠もなく問い詰めても、シラを切られるだけだ。

 手がかりを求めて、家中を探した。

 だが、見つからない。

 それでも、俺は諦めない。

 犯人を捕まえないと、俺の怒りは収まらない。

 まってろよ、犯人。

 きっと、見つけてやるからな。

 犯人は、妻か二人の子供か、三人に絞られている。

 どれも、そういうことをしそうだ。

 冷蔵庫に入れておいた、俺のプリン。

 それを黙って食べるなんて、あまりにも非道だ。

 食い物の恨みは恐ろしいんだぞ。