山が、燃えている。

 それほど、紅葉が鮮やかだ。

 秋というより、初冬に近い季節だ。

 いつまでも暑い日が続いたので、本来なら葉を落としたり、枯葉になっているところだが、ここに来て染まった。

 今年は紅葉しないのではないかと思っていたが、少し寒くなると色づきだした。

 やっぱり、紅葉はいいな。

 そう思いながら、飽きもせず眺めていた。

 今日は、ずいぶんと冷える。

 そろそろ帰ろうと思ったとき、空から白いものが降ってきた。

 紅葉に積もる雪。

 寒さも忘れて見入ってしまった。

 赤と白のコントラスト。

 滅多に見れるものじゃない。

 いいことなのか、どうなのか。

 気象がおかしくなっていることを考えれば、決していいこととは言えない。

 しかし、綺麗だ。

 こんな美しい景色を見るのは初めてだ。

 今は、異常気象の心配はやめて、この景色を心から楽しもう。

 そして、しっかりと目に焼き付けておこう。