誰だって、死ぬのは怖いよな。

 だけど、なんでだろう。

 生まれた以上、いつか死が訪れるのはわかっているのに、なぜ死ぬのが怖いのだろう。

 不思議だ。

 俺が思うに、生き切っていないんじゃないだろうか。

 やりたいことをやって、生きたいように生きれば、いつ死んでも悔いはない。

 そう思うのだが、それでも死ぬのは怖いんだろうか。

 俺は、身体の自由が利かなくなってまで生きていたくはない。

 身体の動くうちにやりたいことをやり、それで死んでいきたい。

 まあ、そんなうまくはいかないだろうが。

 死とは、当たり前のことであり、理不尽なことでもある。

 若い頃は、そんなことを考えたこともなかった。

 ただ、毎日を楽しく生きていた。

 歳を経るにつれ、そんなことを考えるようになった。

 平均寿命でいくと、俺の人生は残りわずかだ。

 だから、老後の心配や年金の心配をするより、人生を楽しもうと思う。

 もっとも、会社を経営し、借入金が多くある俺には老後なんてない。

 働くか死ぬかだ。

 まあ、こんな人生も楽しいが。