卒業生に返してもらったぜ | しゃちょを のブログ

卒業生に返してもらったぜ




今年、新規校舎を出した。お金はない。だから先生たちでペンキを塗った。素人だったから大失敗してしまった。偶然にも近所に卒業生が住んでいて、彼はなんと塗装の仕事をしていた。快くペンキを直してくれた。彼の仕事も忙しいはずなのに、

真冬の雪の中、仕事終わりで疲れきっているというのに、笑顔で塾のペンキを塗ってくれた。「穎明のためなら何でもするよ!」と。その言葉に涙が出そうになった(同じクラスの卒業生の友達もペンキ素人のくせに夜中手伝ってくれたらしい 笑)。

これが、本当の幸せだなと思った。中学時代の三者面談などを思い出した。あの中学生だった彼は今や手に職を。仕事が忙しいという言葉が、なんとも嬉しかった。それは彼自身が誰かに必要とされている人になっているからだ。

「情けは人の為ならず」という意味は有名だが、その人にとって甘やかすのは良くないですよ。ではない。人にかけた情けは巡り巡って自分に返ってくるという意味。


マザーテレサの映画を観た。彼女はすべてをかけて貧しい人のために生きた。たくさんの人に愛を注ぎ、助けた。彼女は何度も危機的状況に陥るが、そのたびに彼女が愛を注いだ人が、その恩返しに訪れ、救われた。これが人間の幸福なのではないか。