みなさん、こんばんは(^^)
今週の北海道は、この時期としては前例なき猛暑列島の中でも、最も暑いという事で話題になっていますね
先週末に屋外での用事があり、午前中に数時間外出していたのですが…
油断して長袖Tシャツの袖をまくってしまったために、前腕だけガッチリと日焼けしてしまいました
まだ衣の入れ替えもしていないこの時期に、まさか日焼け止めが必要になるとは…恐るべしです^^;
さて、今回から「時制」の各論に突入します。
初回は、現在・過去・未来のそれぞれにおける“単純形”についてです(^^)
【1】単純形の基本
前回もお話しした通り、この“単純形”こと、いわゆるふつうの現在形や過去形は、
学校の授業においても、おそらく最初の方に登場する項目だと思います。
しかし、進行形や完了形を学習した後で改めて単純形の存在意義を問われると、
意外と戸惑うかもしれません^^;
というワケで、まずは単純形の基本的なココロを理解しましょう(^^)
《POINT1》単純形は、比較的“時間的に幅”のある内容を表す!
例えば、「○時×分△秒」というような“ある特定の瞬間”を表す…というよりは、
「今日では」や「あの頃は」など、“漠然とした時期”を示すイメージがあります。
また単純形は、用いられる『動詞の性格』によっても、ニュアンスが異なります。
《POINT2》動作動詞では“習慣的動作”を、状態動詞では“状態”を表す!
【各論1】でお話しした通り、動詞は主に“動作”を表すものと“状態”を表すものと、
2種類に大別されます。
以下の例文では、「時間帯」だけでなく「動詞の性格」にも注目してみましょう!
【2】現在単純形
① 事実・状態:状態動詞
a) I am twenty years old now.
(→「私は、今20歳である。」)
用いられているbe動詞は、状態動詞の代表格でしたよね!
② 現在の規則的習慣:動作動詞
b) I usually get up at six and eat breakfast at seven.
(→「私は、毎朝7時に起床し、朝食をとる。」)
具体的に「今している」というワケではないですが、もう少し視野を広げて、
「現在(≒最近)の習慣」を表していると考えましょう。
(ちなみに、「今まさに起きている動作」を表すには、現在進行形を用います。)
この用法では、“習慣(反復)”を表す副詞が一緒に用いられる事が多いです。
(usually, sometimes, often, etc.)
【2】過去単純形
過去の単純形も、基本的な考え方は現在のそれと同様です。
① 過去の事実・状態
c) World war Ⅱ was over in 1945.
(→「第2次世界大戦は、1945年に終わった。」)
② 過去の習慣的動作
d) I often went shopping to Shibuya.
(→「私は、昔よく渋谷に買い物に行った。」)
【3】注意すべき用法
《POINT3》『時制≠時間帯』となる表現に注意しよう!
単純形の中には、素直に「現在形=現在のこと」「過去形=過去のこと」など、
時制と時間帯が必ずしも一致せず、異なる意味で用いられる場合があります。
具体例を見てみましょう。
① 現在形の応用Ⅰ:確定的な未来
e) Prime minister goes to America next month.
(→「首相は、来月に渡米する。」)
「近い未来に確実に起こる事柄」については、もう現在形のままでいいや~!というイメージです!
② 現在形の応用Ⅱ:不変的な真理
f) Oil floats on water.
(→「油は水に浮く。」)
「昔は水に浮いたけど、10年後は沈む!」な~んて話ではないですよね!?
このように、過去から未来永劫続く様な真理も、現在単純形で表せるのです!
③ 助動詞の過去形:丁寧な表現
g) Would you please help me?
(→「手伝って頂けませんか。」)
よく、「英語に敬語はない!」などとおっしゃる方がいます。
日本語のような敬語の活用はなくとも、丁寧な表現というのはあるんです!
「なぜ助動詞の過去形が、丁寧な表現になるのか…!?」
その辺のお話はまだ理解するには難しいので、時期がきたらまた説明致します。
【3】未来を表す表現
「未来形」に関しては前回もお話しした通り、現在形や過去形とは異なり、
動詞そのものの形を活用させて表現するものではありません。
つまり、動詞の原形にしかるべき表現をトッピングするのが未来形であり、
その「トッピングする語句」が違えば、同じ“未来”でもニュアンスが異なります。
では、具体的に未来を表す表現のバリエーションを見ていきましょう!
《POINT5》未来形は、トッピングする語句によってニュアンスが変化する!
(1) will(漠然とした未来、その場で思いついた意志)
h) She will come.
(→「(特に具体的な予定や根拠はないが)、彼女は来るでしょう。」)
i) “Okay, I will do that.”
(→「(その場のノリで)よし、じゃあやってみるよ!」)
“will”という語には、もともと「意志」という意味があります。
他の表現よりも、「話し手の気持ち」が強く滲み出ている場合が多いです!
(2) be going to V(前もって予定されていた、確実性の高い未来)
j) She is going to come.
(→「(何らかの根拠があって)彼女は来ると思います。」)
k) I’m going to do that.
(→「(予め予定・計画をした上で)私は、それをやるつもりです。」)
“be going to V”という表現のカタチに注目してみましょう。
直訳すると「~する瞬間(to V)に、今から行くところ(be going)」となり、
この基本的なニュアンスから、イメージを膨らませてみましょう(^^)
(3) 現在進行形(約束・手配済みな、確定的な未来)
l) She is coming.
(→「(しかるべき約束等があって)彼女は(約束通り)来ます。」)
詳しくは、次週の現在進行形の回に解説します。
(4) 未来進行形(習慣的・当たり前に訪れる未来)
m) “We will be stopping at Minami-Chitose and Tomakomai.”
(→「(特急列車の車内放送で)南千歳と苫小牧に停車します。」)
「電車が停車駅で止まる」というのは、当然のイベントですもんね!
今度何かの電車にご乗車の際は、車内放送に耳をすましてみてください(^^)
(5) be about to V(≒be going to do very soon)
n) She is about to come. So hurry up!
(→「今もう彼女がくるところだ。急いで!」)
先ほどの“be going to V”のライバルとして、よく取り上げられる表現です。
但し、この表現を直訳すると「~する瞬間(to V)のすぐ近く(about)にいる」
となり、“未来”というよりは限りなく“現在”に近い表現かもしれません
(6) be to V(第三者が決めた、公式な予定)
o) She is to come.
(→「(正式に)彼女は来ることになっています。」)
この“be + to不定詞”は、「予定」の他にもさまざまな意味になりますが、
基本的なイメージは「これから~することになっている」です!
詳しくは、不定詞の各論にてまた勉強しましょう(^^)
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【各論9】「時制Ⅱ ~副詞節における未来の代用~」
さて、次回は大学入試にも頻出の内容を扱います。
「ある種の副詞節においては、未来の内容を表す際に現在形を用いる」
という特別ルールがあるのですが、多くの受験生がまず“副詞節”というものが正確に理解できていないために、せっかくこのルールを知っていても、正しく使えていないのが現状のようです。
“副詞節”そのものの定義も確認しながら、丁寧に説明していきます(^^)
今週の北海道は、この時期としては前例なき猛暑列島の中でも、最も暑いという事で話題になっていますね
先週末に屋外での用事があり、午前中に数時間外出していたのですが…
油断して長袖Tシャツの袖をまくってしまったために、前腕だけガッチリと日焼けしてしまいました
まだ衣の入れ替えもしていないこの時期に、まさか日焼け止めが必要になるとは…恐るべしです^^;
さて、今回から「時制」の各論に突入します。
初回は、現在・過去・未来のそれぞれにおける“単純形”についてです(^^)
【1】単純形の基本
前回もお話しした通り、この“単純形”こと、いわゆるふつうの現在形や過去形は、
学校の授業においても、おそらく最初の方に登場する項目だと思います。
しかし、進行形や完了形を学習した後で改めて単純形の存在意義を問われると、
意外と戸惑うかもしれません^^;
というワケで、まずは単純形の基本的なココロを理解しましょう(^^)
《POINT1》単純形は、比較的“時間的に幅”のある内容を表す!
例えば、「○時×分△秒」というような“ある特定の瞬間”を表す…というよりは、
「今日では」や「あの頃は」など、“漠然とした時期”を示すイメージがあります。
また単純形は、用いられる『動詞の性格』によっても、ニュアンスが異なります。
《POINT2》動作動詞では“習慣的動作”を、状態動詞では“状態”を表す!
【各論1】でお話しした通り、動詞は主に“動作”を表すものと“状態”を表すものと、
2種類に大別されます。
以下の例文では、「時間帯」だけでなく「動詞の性格」にも注目してみましょう!
【2】現在単純形
① 事実・状態:状態動詞
a) I am twenty years old now.
(→「私は、今20歳である。」)
用いられているbe動詞は、状態動詞の代表格でしたよね!
② 現在の規則的習慣:動作動詞
b) I usually get up at six and eat breakfast at seven.
(→「私は、毎朝7時に起床し、朝食をとる。」)
具体的に「今している」というワケではないですが、もう少し視野を広げて、
「現在(≒最近)の習慣」を表していると考えましょう。
(ちなみに、「今まさに起きている動作」を表すには、現在進行形を用います。)
この用法では、“習慣(反復)”を表す副詞が一緒に用いられる事が多いです。
(usually, sometimes, often, etc.)
【2】過去単純形
過去の単純形も、基本的な考え方は現在のそれと同様です。
① 過去の事実・状態
c) World war Ⅱ was over in 1945.
(→「第2次世界大戦は、1945年に終わった。」)
② 過去の習慣的動作
d) I often went shopping to Shibuya.
(→「私は、昔よく渋谷に買い物に行った。」)
【3】注意すべき用法
《POINT3》『時制≠時間帯』となる表現に注意しよう!
単純形の中には、素直に「現在形=現在のこと」「過去形=過去のこと」など、
時制と時間帯が必ずしも一致せず、異なる意味で用いられる場合があります。
具体例を見てみましょう。
① 現在形の応用Ⅰ:確定的な未来
e) Prime minister goes to America next month.
(→「首相は、来月に渡米する。」)
「近い未来に確実に起こる事柄」については、もう現在形のままでいいや~!というイメージです!
② 現在形の応用Ⅱ:不変的な真理
f) Oil floats on water.
(→「油は水に浮く。」)
「昔は水に浮いたけど、10年後は沈む!」な~んて話ではないですよね!?
このように、過去から未来永劫続く様な真理も、現在単純形で表せるのです!
③ 助動詞の過去形:丁寧な表現
g) Would you please help me?
(→「手伝って頂けませんか。」)
よく、「英語に敬語はない!」などとおっしゃる方がいます。
日本語のような敬語の活用はなくとも、丁寧な表現というのはあるんです!
「なぜ助動詞の過去形が、丁寧な表現になるのか…!?」
その辺のお話はまだ理解するには難しいので、時期がきたらまた説明致します。
【3】未来を表す表現
「未来形」に関しては前回もお話しした通り、現在形や過去形とは異なり、
動詞そのものの形を活用させて表現するものではありません。
つまり、動詞の原形にしかるべき表現をトッピングするのが未来形であり、
その「トッピングする語句」が違えば、同じ“未来”でもニュアンスが異なります。
では、具体的に未来を表す表現のバリエーションを見ていきましょう!
《POINT5》未来形は、トッピングする語句によってニュアンスが変化する!
(1) will(漠然とした未来、その場で思いついた意志)
h) She will come.
(→「(特に具体的な予定や根拠はないが)、彼女は来るでしょう。」)
i) “Okay, I will do that.”
(→「(その場のノリで)よし、じゃあやってみるよ!」)
“will”という語には、もともと「意志」という意味があります。
他の表現よりも、「話し手の気持ち」が強く滲み出ている場合が多いです!
(2) be going to V(前もって予定されていた、確実性の高い未来)
j) She is going to come.
(→「(何らかの根拠があって)彼女は来ると思います。」)
k) I’m going to do that.
(→「(予め予定・計画をした上で)私は、それをやるつもりです。」)
“be going to V”という表現のカタチに注目してみましょう。
直訳すると「~する瞬間(to V)に、今から行くところ(be going)」となり、
この基本的なニュアンスから、イメージを膨らませてみましょう(^^)
(3) 現在進行形(約束・手配済みな、確定的な未来)
l) She is coming.
(→「(しかるべき約束等があって)彼女は(約束通り)来ます。」)
詳しくは、次週の現在進行形の回に解説します。
(4) 未来進行形(習慣的・当たり前に訪れる未来)
m) “We will be stopping at Minami-Chitose and Tomakomai.”
(→「(特急列車の車内放送で)南千歳と苫小牧に停車します。」)
「電車が停車駅で止まる」というのは、当然のイベントですもんね!
今度何かの電車にご乗車の際は、車内放送に耳をすましてみてください(^^)
(5) be about to V(≒be going to do very soon)
n) She is about to come. So hurry up!
(→「今もう彼女がくるところだ。急いで!」)
先ほどの“be going to V”のライバルとして、よく取り上げられる表現です。
但し、この表現を直訳すると「~する瞬間(to V)のすぐ近く(about)にいる」
となり、“未来”というよりは限りなく“現在”に近い表現かもしれません
(6) be to V(第三者が決めた、公式な予定)
o) She is to come.
(→「(正式に)彼女は来ることになっています。」)
この“be + to不定詞”は、「予定」の他にもさまざまな意味になりますが、
基本的なイメージは「これから~することになっている」です!
詳しくは、不定詞の各論にてまた勉強しましょう(^^)
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【各論9】「時制Ⅱ ~副詞節における未来の代用~」
さて、次回は大学入試にも頻出の内容を扱います。
「ある種の副詞節においては、未来の内容を表す際に現在形を用いる」
という特別ルールがあるのですが、多くの受験生がまず“副詞節”というものが正確に理解できていないために、せっかくこのルールを知っていても、正しく使えていないのが現状のようです。
“副詞節”そのものの定義も確認しながら、丁寧に説明していきます(^^)