みなさん、こんばんは(^^)
さて、3年前の11月15日、大相撲九州場所の2日目に、ある事件が起きました。
それまで破竹の63連勝を成し遂げ、いよいよ双葉山関のもつ日本記録の更新へ秒読みに差し掛かった白鵬関が、場所2日目にして稀勢の里関の前に土がついた日でありました。
その日のショックたるや、かなりのものがあったことでしょう
ちなみに、日本記録保持者の双葉山関が自身の連勝が69で途絶え、その影響からか、その後も立て続けに連敗を重ねた際に「未だ木鶏たりえず」という名言を残されたのは、あまりに有名なお話ですよね。
あれから3年、白鵬関は今なお毎場所・毎取り組みで当たり前のように連勝し、淡々と優勝を重ねており、その精神力にはただただ敬服するばかりでございます^^;
さて、今回は「関係副詞」についてまとめます。
前回の予告欄でもお話しした通り、「関係代名詞との構造上の相違」について確実に理解することが大切です(^^)
【1】関係副詞の性質
【総論13】でも一部を紹介しましたが、今一度まとめておきましょう。
《POINT1》関係副詞は、追加する文の副詞が置き換わったものである!
つまり、関係代名詞のように「文の要素(主語・所有格・目的語・補語)」を身を削って差し出しているワケではなく、「副詞」という“贅肉”を差し出しただけの代物なのです。
したがって、以下のことも言えます。
《POINT2》関係副詞の右側は、完全な文の形である!(何も欠けていない!)
つまり、関係代名詞の右側は、犠牲となった主語・所有格・目的語・補語のいずれかが欠けていたのに対し、関係副詞の右側は「副詞(≒贅肉)」が化けてなくなっただけなので、「文の骨格(≒文型)」自体は無傷のまま、“完全な形”を呈しているはずなのです!
つまり、この《POINT2》こそが、まさに「関係代名詞との決定的な相違点」です!!!
以上2つのポイントを念頭に置きながら話を進めますが、最後にもう1つだけ。
《POINT3》“(前置詞)+[名詞]”のカタマリは、副詞句である!
【各論2】でもお話ししましたが、“in the morning”のように“(前置詞)+[名詞]”でまとまった意味をもつカタマリは、それごと「副詞」として扱います。関係副詞を用いた文の合体を行う際に、このような“(前置詞)+[名詞]”のカタマリごと関係副詞に置き換えることになりますので、理解しておきましょう(^^)
【2】関係副詞の種類
《POINT4》関係副詞は、先行詞の内容により選択すると良い!
[時]:when [場所]:where [理由]:why [方法]:how
【3】先行詞および関係副詞の省略
《POINT5》先行詞が“単純なもの”の場合、先行詞あるいは関係副詞のどちらか一方を省略することもある!
関係副詞の先行詞は、往々にして“単純明快なもの”である場合も多いのです。
(→“the time – when”、“the place – where”、“the reason – why”など)
このように、先行詞が「当たり前過ぎるもの」の場合、先行詞と関係副詞の両方を書くのも面倒なので、どちらか一方を省略することもあります。
但し、“how”に関しては事情が異なりますので、後ほどまた説明します!
では、以上の内容を踏まえて、具体例を見て参りましょう。
【4】関係副詞の基本用法
① when
ex.1 The birthday is the day. + A person was born on the day.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the dayと副詞句on the dayを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句on the day(=時)を関係詞にするので、関係副詞whenにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させる!
a) The birthday is the day when a person was born.
(→「誕生日とは、(ある)人が生まれた日のことである。」)
関係副詞の右側が、過不足ない“完全な文の形”であることも確認しましょう!
尚、例文a)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
a’) The birthday is the day on which a person was born.
「“the time”→“which”」に置き換えた形
② where
ex.2 This is the shop. + I bought the CD at the shop.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the shopと副詞句at the shopを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句at the shop(=場所)を関係詞にするので、関係副詞whereにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させる!
b) This is the shop where I bought the CD.
(→「こちらが、私がそのCDを買った店です。」)
関係副詞の右側が、過不足ない“完全な文の形”であることも確認しましょう!
尚、例文b)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
b’) This is the shop at which I bought the CD.
「“the shop”→“which”」に置き換えた形
③ why
ex.3 Give me the reason. + You were late for school for the reason.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the reasonと副詞句for the reasonを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句for the reason(=理由)を関係詞にするので、関係副詞whyにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させる!
c) Give me the reason why you were late for school.
(→「あなたが学校に遅刻した理由を教えてください。」)
関係副詞の右側が、過不足ない“完全な文の形”であることも確認しましょう!
尚、例文c)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
c’) Give me the reason for which you were late for school.
「“the reason”→“which”」に置き換えた形
さて、最後の“how”に関しては、注意事項があります。
④ how
《POINT6》関係副詞howは、先行詞と一緒に用いることができない!!
【3】でお話しした通り、how以外3つの関係副詞については、
「先行詞次第では、関係副詞および先行詞のどちらかを省略してもよい!」でした。
しかしhowの場合は別で、「先行詞か関係副詞の二者択一」を迫られるのです!!
ex.4 This is the way. + I came to know her in the way.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the wayと副詞句in the wayを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句in the way(=方法)を関係詞にするので、関係副詞howにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させたいところですが…
《POINT6》を踏まえて、先行詞か関係副詞のどちらか一方を選択します。
d1) This is how I came to know her.
d2) This is the way I came to know her.
(→「これが、私が彼女と知り合いになった方法です。」)
(=「こうして、私は彼女と知り合いになった。」)
尚、例文d)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
d’) This is the way in which I came to know her.
「“the way”→“which”」に置き換えた形
さて、ここまでで関係副詞の内容を一挙にまとめましたが、いかがでしたか??
注意事項は多少あるものの、基本的には【4】で示した4つの用例を覚えて、その上で「関係代名詞との相違点」を説明できれば、立派に免許皆伝と思います(^^)
じっくりと落ち着いて、もれなく復習しておきましょう!
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【例文集17】「今週の例文まとめ17(各論51~各論55)」
さて、次回は久々の例文集です。
ここまでで、関係代名詞および関係副詞の基本用法を学習して参りました。
次週の応用編に入る前に、まずは例文集を活用しながら基本事項を復習しましょう。
さて、3年前の11月15日、大相撲九州場所の2日目に、ある事件が起きました。
それまで破竹の63連勝を成し遂げ、いよいよ双葉山関のもつ日本記録の更新へ秒読みに差し掛かった白鵬関が、場所2日目にして稀勢の里関の前に土がついた日でありました。
その日のショックたるや、かなりのものがあったことでしょう
ちなみに、日本記録保持者の双葉山関が自身の連勝が69で途絶え、その影響からか、その後も立て続けに連敗を重ねた際に「未だ木鶏たりえず」という名言を残されたのは、あまりに有名なお話ですよね。
あれから3年、白鵬関は今なお毎場所・毎取り組みで当たり前のように連勝し、淡々と優勝を重ねており、その精神力にはただただ敬服するばかりでございます^^;
さて、今回は「関係副詞」についてまとめます。
前回の予告欄でもお話しした通り、「関係代名詞との構造上の相違」について確実に理解することが大切です(^^)
【1】関係副詞の性質
【総論13】でも一部を紹介しましたが、今一度まとめておきましょう。
《POINT1》関係副詞は、追加する文の副詞が置き換わったものである!
つまり、関係代名詞のように「文の要素(主語・所有格・目的語・補語)」を身を削って差し出しているワケではなく、「副詞」という“贅肉”を差し出しただけの代物なのです。
したがって、以下のことも言えます。
《POINT2》関係副詞の右側は、完全な文の形である!(何も欠けていない!)
つまり、関係代名詞の右側は、犠牲となった主語・所有格・目的語・補語のいずれかが欠けていたのに対し、関係副詞の右側は「副詞(≒贅肉)」が化けてなくなっただけなので、「文の骨格(≒文型)」自体は無傷のまま、“完全な形”を呈しているはずなのです!
つまり、この《POINT2》こそが、まさに「関係代名詞との決定的な相違点」です!!!
以上2つのポイントを念頭に置きながら話を進めますが、最後にもう1つだけ。
《POINT3》“(前置詞)+[名詞]”のカタマリは、副詞句である!
【各論2】でもお話ししましたが、“in the morning”のように“(前置詞)+[名詞]”でまとまった意味をもつカタマリは、それごと「副詞」として扱います。関係副詞を用いた文の合体を行う際に、このような“(前置詞)+[名詞]”のカタマリごと関係副詞に置き換えることになりますので、理解しておきましょう(^^)
【2】関係副詞の種類
《POINT4》関係副詞は、先行詞の内容により選択すると良い!
[時]:when [場所]:where [理由]:why [方法]:how
【3】先行詞および関係副詞の省略
《POINT5》先行詞が“単純なもの”の場合、先行詞あるいは関係副詞のどちらか一方を省略することもある!
関係副詞の先行詞は、往々にして“単純明快なもの”である場合も多いのです。
(→“the time – when”、“the place – where”、“the reason – why”など)
このように、先行詞が「当たり前過ぎるもの」の場合、先行詞と関係副詞の両方を書くのも面倒なので、どちらか一方を省略することもあります。
但し、“how”に関しては事情が異なりますので、後ほどまた説明します!
では、以上の内容を踏まえて、具体例を見て参りましょう。
【4】関係副詞の基本用法
① when
ex.1 The birthday is the day. + A person was born on the day.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the dayと副詞句on the dayを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句on the day(=時)を関係詞にするので、関係副詞whenにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させる!
a) The birthday is the day when a person was born.
(→「誕生日とは、(ある)人が生まれた日のことである。」)
関係副詞の右側が、過不足ない“完全な文の形”であることも確認しましょう!
尚、例文a)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
a’) The birthday is the day on which a person was born.
「“the time”→“which”」に置き換えた形
② where
ex.2 This is the shop. + I bought the CD at the shop.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the shopと副詞句at the shopを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句at the shop(=場所)を関係詞にするので、関係副詞whereにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させる!
b) This is the shop where I bought the CD.
(→「こちらが、私がそのCDを買った店です。」)
関係副詞の右側が、過不足ない“完全な文の形”であることも確認しましょう!
尚、例文b)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
b’) This is the shop at which I bought the CD.
「“the shop”→“which”」に置き換えた形
③ why
ex.3 Give me the reason. + You were late for school for the reason.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the reasonと副詞句for the reasonを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句for the reason(=理由)を関係詞にするので、関係副詞whyにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させる!
c) Give me the reason why you were late for school.
(→「あなたが学校に遅刻した理由を教えてください。」)
関係副詞の右側が、過不足ない“完全な文の形”であることも確認しましょう!
尚、例文c)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
c’) Give me the reason for which you were late for school.
「“the reason”→“which”」に置き換えた形
さて、最後の“how”に関しては、注意事項があります。
④ how
《POINT6》関係副詞howは、先行詞と一緒に用いることができない!!
【3】でお話しした通り、how以外3つの関係副詞については、
「先行詞次第では、関係副詞および先行詞のどちらかを省略してもよい!」でした。
しかしhowの場合は別で、「先行詞か関係副詞の二者択一」を迫られるのです!!
ex.4 This is the way. + I came to know her in the way.
[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、名詞the wayと副詞句in the wayを、共通部分とみなします。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞句in the way(=方法)を関係詞にするので、関係副詞howにします。
[手順3] 関係詞を先頭に出して、先行詞の直後に合体させたいところですが…
《POINT6》を踏まえて、先行詞か関係副詞のどちらか一方を選択します。
d1) This is how I came to know her.
d2) This is the way I came to know her.
(→「これが、私が彼女と知り合いになった方法です。」)
(=「こうして、私は彼女と知り合いになった。」)
尚、例文d)を関係代名詞を用いて書くとすると、以下のようになります。
d’) This is the way in which I came to know her.
「“the way”→“which”」に置き換えた形
さて、ここまでで関係副詞の内容を一挙にまとめましたが、いかがでしたか??
注意事項は多少あるものの、基本的には【4】で示した4つの用例を覚えて、その上で「関係代名詞との相違点」を説明できれば、立派に免許皆伝と思います(^^)
じっくりと落ち着いて、もれなく復習しておきましょう!
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【例文集17】「今週の例文まとめ17(各論51~各論55)」
さて、次回は久々の例文集です。
ここまでで、関係代名詞および関係副詞の基本用法を学習して参りました。
次週の応用編に入る前に、まずは例文集を活用しながら基本事項を復習しましょう。