みなさん、こんばんは(^^)
先週末より、プロ野球では日本シリーズが開幕しました野球
『巨人vs楽天』という顔合わせに、開幕前からさまざまな注目が集まっていました!
「伝統球団vs新興球団」とか「連覇vs初優勝」とか「原監督vs星野監督」とか…
ここまでは、楽天に勢いを感じる展開ではありますが、しぶとい巨人も虎視眈々と逆襲の糸口を探っていることと思います。
いずれにせよ、今年も非常に面白い対決になりそうですので、今後も期待しましょう(^^)

さて、このブログでは今週から「関係詞」に入ります。
関係詞には、中学校で習う関係代名詞に、高校で習う関係副詞があります。
関係詞を攻略する上で最も重要なのは、やはりこの両者の相違を確実に理解することでしょう。
今回は総論として、まず関係詞そのものの定義や性質に触れた上で、
「関係代名詞と関係副詞の相違点」という“本丸”にいきなり迫ってみようと思います。


【1】関係詞とは
関係詞とは、「ある文にもう1つの文を合体」させたい時に、
追加する方の文ある部分が変身して、接着剤と化したもの」であります。
つまり、これから関係詞を含む文を分析する上で、まずは以下の認識を持ちましょう。
《POINT1》関係詞を含む文は、もともと「2つの文の合成」である!
そして、
《POINT2》追加される側の文のうち、どの部分が関係詞に化けたのかに注目しよう!
また、関係詞に置き換わる部分には、一定の法則があります。
《POINT3》2つの文を比較して、共通している部分が関係詞に化ける!
では、以下の具体例でさらに理解を深めましょう(^^)


【2】関係代名詞の用法
《POINT4》
関係代名詞は、追加される文中の名詞が変身したものである!

例文を見てみましょう。
I found the house. + He designed the house.

[手順1] 2つの文の共通部分を探す!
この例では、どちらにも名詞the houseが共通なので、そこに注目します。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は名詞the houseを関係詞にするので、関係代名詞whichに置き換えます。
(関係代名詞には他にも種類がありますが、詳細は次回の【各論51】にて扱います)
[手順3] 関係詞を先頭に出して、もとの文に合体させる!
その際に、もとの文に共通する部分(これを先行詞という)の直後に合体させましょう。

以上の3ステップを経て、関係代名詞により合体した形は以下の通りです。
a) I found the house which he designed.
(→「私は、彼が設計した家を見つけた。」)

尚、ここでもう1つ、注目すべきポイントがあります。
今回関係代名詞に化けたthe houseは、追加された文の目的語ですよね!?
つまり関係代名詞は、追加される文の「主語・目的語・補語」といった、文を構成する上で欠かせない要素が、文字通り「身を削って」もとの文に追加されにいっているのです!!

したがって、関係代名詞whichの右側をご覧ください。
大切な、絶対必要なはず「動詞designの目的語が失われていますよね!?
そうです、まさにその目的語が、関係代名詞に変身して接着剤と化したワケです^^;

このように、関係代名詞を含む文には、共通する重要なポイントがあるのです。
《POINT5》関係代名詞は、その右側は不完全な形である!
つまり、「身を削った」代償として、必ずどこかが欠けているはずなのです。


では、一方の関係副詞では、一体どうなるのでしょうか!?
【3】関係副詞の用法
《POINT6》
関係副詞は、追加される文中の副詞が変身したものである!

例文を見てみましょう。
I found the house. + She was born there.

[手順1] 2つの文の共通部分を探す!

この例では、名詞the house副詞thereが内容的に共通なので、そこに注目します。
[手順2] 共通部分を、関係詞に置き換える!
今回は副詞thereを関係詞にするので、関係副詞whereに置き換えます。
(関係副詞には他にも種類がありますが、詳細は後日の【各論55】にて扱います)
[手順3] 関係詞を先頭に出して、もとの文に合体させる!
その際に、関係副詞の場合も先行詞の直後に合体させましょう。

以上の3ステップを経て、関係副詞により合体した形は以下の通りです。
b) I found the house where she was born.
(→「私は、彼女が生まれた家を見つけた。」)

では、ここで関係副詞においても、その右側の構造に注目してみましょう。
今回関係副詞に化けたthere副詞であり、追加された文の修飾語ですよね!?
つまり関係副詞は、追加される文の修飾語、つまり文を構成する上で必ずしも必要ではない要素が化けただけなので、その右側は何のキズも負っていないのです^^
現に関係副詞の右側は、Jane was born.というキレイな文の形のままですよね!?
《POINT7》関係副詞は、その右側は完全な形である!
つまり、関係代名詞とは違って、関係副詞は別に「身を削って」はいないのです目

さてここで再度、今回の最重要ポイントをダメ押しします。
《POINT8》関係詞を見たら、まずはその右側の構造に注目しよう!
そして、「何かが欠けている否か」をよく吟味しましょう。

尚、今回の「文を構成する上で不可欠な要素」「修飾語とは?」あたりの話がイマイチピンとこない方は、ぜひ各論2も併せて復習なさってください

では、まとめに入ります。

英文法サプリ ~理解へのトビラ~-【総論13】


■ 次回配信予定
【各論51】「関係詞Ⅰ ~関係代名詞の基本~」

次回は関係代名詞の初回として、基本的な内容をまとめます。
関係代名詞は、追加される文の名詞が化けるワケで、その名詞のポジションとしては
「主語・目的語」のほか、「補語」もあります。
また、名詞そのものではなく、名詞に付随する“所有格”が関係代名詞になるパターンもあります。
次回はこれらのうち、主語・目的語・および所有格が関係代名詞に変身する用法を説明していきます。