自らの光を与えようとする魂  「宇宙の愛」に向かう道4

PART4 自らの光を与えようとする魂

私は、自分自身の過去性をいくつも見ながら、その時の自分と対話を繰り返し、その時代の悲しみや苦しみを癒していきました。
今の私にすれば、自分自身を健康にするためには「宇宙の愛」に癒してもらうしかないという考え方が強かったので、自分にできる事、自分が「宇宙の愛」にたどり着くためにしなければならないことは何でもしようという気持ちになっていました。


私は、再び瞑想に入り、自分の心に作った「宇宙の愛」の入口から中心に向かって進もうとしましたが、なかなか先に進めません。
私は、入口付近で立ち止まり「宇宙の愛」の入口付近から先に進めないことがとても不満でした。


私は自分の魂になぜ「宇宙の愛」に深く入れないのか尋ねてみました。
私の魂は、私につぶやきます。
「私は、多くの人達に私自身が作り出した光を分かち合わなければならないのです。
それは私が自分自身に課した義務なのです。
地球で私と共に活動する人を導き助けてあげるのが私の役目ですので、私自身が持っている光を、私を信じついてきてくれる人に、私は分かち合わなければなりません。
それが、私が行う事の全てです。」


私は、自分の魂の考え方に唖然としてしまいました。
私は、長い間「宇宙の光」の活動を行ってきましたが、私の魂は、自分自身の光を、グループの人達に分かち合う事が義務だと考えていたようです。
確かに、魂がいう事も正しいかもしれません。
自分が疲れている時も、気分が悪い時も、これは自分の義務だからと言って「星のツアー」や無料アチューメントを行い続けていました。


私自身は、自分の光をメンバー達に分け与えているという意識はなかったにしても、実際は光を与え続けて、「宇宙の光」のグループを維持していたのかもしれません。
しかし、私はそれがもうすでに限界にきていることを知っていますので、魂に向かって言います。


「私の魂よ、あなたはとても献身的で誠実に働いてきました。
しかし、自分自身の光を与え続ける事には限界があります。
あなた、もうすでにその限界を超えて働いてきた為に、これほど弱り果て傷ついているのではありませんか。
自分自身の自己犠牲からは決して素晴らしい未来が生まれないという事を、あなたも知っているはずです。」


「もちろんそれは知っていますが、私自身の光を分け与えることで、多くの人が喜び、私を賞賛してくれました。
私は、一人でも多くの人が、私を必要としてくれて、私を求めてくれることが喜びなのです。
皆さんが、私を頼りにして、共に光ある世界を目指して歩み続けることが私の理想です。
そのために、私はこの地球で生きてきたのです。」


私は、自分の魂と会話しながら背筋が寒くなる思いがしました。
私の魂は、自分の義務にがんじがらめになって、もっと大きな世界を見ることを忘れ「宇宙の愛」に触れることを、自分が行ってきた事に対する責任放棄のように考えているようです。


「魂よ、あなたが多くの人々を救い導きたいと考えていることは良くわかりました。
しかし、あなた自身が持つ光は限りある光で、やがては消えていくものです。
あなたが導いていった人も、あなたが疲れ果て光を失いかけたなら、あなたからきっと離れていくでしょう。
そして、他の光をもった人のところに行って、TAKESHIさんはもうパワーがないからおしまいね、などと平気で言うでしょう。
多くの人々は、あなたがどこに導いていこうとしているのか、という事よりも、あなたがどれだけの光や癒しをくれるのかという事の方が大事です。
あなたはただ、光を奪われるだけで、誰も導く事なんてできないのです。」


「いえ、私の光を受け取った人は、必ず光の世界へと導かれていきます。
なぜなら、私がその道を歩んでいるから、必ず同じ道を歩むはずです。
私は、人々はみな、光の世界へと歩むために、共に祈り共に愛を分かち合っているのです。」


私は、自分の魂の思い込みがとても悲しく、そして切なくなってきました。
共に歩む人を信じ、自分の光を与えようとする姿は、純粋ですが弱いものです。
「魂よ、あなたの責任感は理解できますが、そのままでは、あなたは自分自身の全てを失ってしまいます。
そうなると私自身もすべてを失って傷ついてしまうでしょう。
そうなる前に、目覚めてください。
あなた自身の光を失うことなく、多くの人を正しい世界へ導くためには、自らの光を餌のように与えていくのではなく正しい場所を、多くの人に指示してあげることが大事なのです。
それが「宇宙の愛」の場所です。
私達が生まれた場所、私達を育ててくれる光に、多くの人を導くのです。
そうしなければ、私もあなたも、自分の生命を枯れ果てさせてしまうでしょう。」


私の言葉に、魂もはっとしたようです。
「私は、今まで自分自身の光を、皆さんに分け与えていく事が義務だと思っていましたが違うのですか。」
「魂よ、それは違います。
私達が、本当の仕事ができないように、私達の活動を快く思わない存在が、あなたにその様な義務感を植え付けたのでしょう。」
魂は、しばらく沈黙してしまいました。


「これは、きっと私自身が私に課した義務感でしょう。
この事をおこなわなければ、私は自分自身がつまらない魂であることを知る事となり、耐えられなかったのではないかと思います。」
「いえ、全ての魂はどのような状態にあっても尊いものです。
あなたは、自分自身を卑下することはないのです。」


「本当にそうでしょうか、私は人を傷付けることを何とも思わない人々や自分さえよければ何をしてもかまわないという人々をたくさん見てきました。
私は、その様な人になりたくなくて、自分自身の光を尽きるまで与えたいと思ったのです。」
今度は、私自身が沈黙してしまいました。


そのような私達を取り囲むように、ほの温かい光が降りてきました。
私達の話が決着することはありませんでしたが、私の魂もこの光に癒されたようです。
魂は、その人のスピリットの一部でもありますので、スピリットが持つ目的や使命を受け継いで地球上に生れてきます。
しかし、長い間地球で生きていく中で、自分の無力さや挫折を数多く味わい、スピリットの持つ目的を地球上で果たすことを忘れてしまいます。
あるいは、本来のやり方や自分自身が持っている能力を十分に使いこなす事を困難にさせてしまうのです。


そして、自分の現状に合わせた形、あるいは妥協した形で、この地上に生きていこうとします。
私達は、その事を良く見極め、本来の有るべき形をさがしていく必要があるようです。
そして、自分の魂を、安らぎの場所である「宇宙の愛」へと導いていかなければならないのでしょう