#171『ゆけ!! 力道山』を語ってみる。(加筆有り) | サザンファンが集まる店・E★SPOTのマスターブログ~人生の二大好物はサザンとプロレス~

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大阪・梅田のサザンオールスターズファンが集る店E★SPOTマスターのブログ。桑田さんが公言した二大好物がエロとプロレスなら、僕は間違いなくサザンとプロレスです!!


《ゆけ!! 力道山》

さて、1993年に発売された34枚目のシングル、“クリスマス・ラブ”のカップリングですが!

エロとプロレスが2大好物の桑田さん!
私は、サザンとプロレスが2大好物!!
って、事は今回はちょっと長めに語りますよ!こんなマイナー曲なのに(笑)

ジャケットの表は、UFOの写真だと前回書きましたが、裏側にはガウンを着た後姿のレスラー風の人が写っています。


タイトルだけ見ると、特に若い人は「ん?なにこれ??」
って感じでしょうが、曲自体は、ファンキーな感じで意外にカッコいいんですね!
でも、これってリトルフィートの“Spanish Moon”と、作りが似てますねww
特に、ホーンセクションの部分とか(笑)
パク・・・いや、これはきっとオマージュなのでしょうww

https://www.youtube.com/watch?v=bCROkG4SKao&list=PL09F2312CCFFF180B


カラオケでは難しいのか、ほぼ誰も歌わないですね。
特に、英詩の部分が歌いにくい。


ライブでは、ホタルとゴン太君でやったのみです。


そして、その歌詞の内容ですが、街頭テレビの時代から、日本を大いに沸かせた偉大なるプロレスラー力道山の事をリスペクトした曲です。

固有名詞等で、ファンじゃないと分からない部分を解説って事で、
登場人物の紹介w

力道山光浩
日本プロレスの父、すなわち日本にプロレスを持ち込んだ選手。
敗戦ショック冷めやらぬ日本において、大きな外国人選手を空手チョップでなぎ倒すというものが受け、大人気となった。
その後、暴漢に刺され39歳の若さで死亡(1963年没)

パット・オコーナー
そのテクニシャンぶりから、“マットの魔術師”と呼ばれる。
初代AWA王座等を獲得した実力派。
S38年に初来日し、力道山と戦っている。(1990年没)

沖 識名(おき しきな)
元々レスラーだったが、力道山のコーチを経て、当人が日本で活躍する頃にはレフェリーとなっているので、力道山と対戦した事はない。
なので、相手コーナーに沖が立っているのは不思議w
どういう意味があるのかな?単に語呂が良かっただけなのかも?(1983年没)

ルー・テーズ
アメリカの超実力者。当時アメリカ最高峰のNWAベルトを8回も奪取した記録を持っている。
ここで出てくる美技とは、バックドロップ(当時風に言うと岩石落とし)の事で、
現代でも、テーズ式バックドロップと呼ばれ、“へそで投げる”一発必中の華麗な技だった。
勿論、力道山とも戦っており、1957年10月13日には、
E★SPOTが花見で利用するw、大阪の扇町公園(当時はプールがあった)にて行われた時は、なんと3万人もの観衆を集めたと言われている。
74歳まで現役で、まさにニックネームの通り“鉄人”であった(2002年没)

四の字の刑
“白覆面の魔王”ザ・デストロイヤーの必殺技足四の字固めの事。
力道山と戦った頃は悪役だったが、馬場率いる全日本所属の頃は、日本側に入り、バラエティー番組のうわさのチャンネル等に出演したりし、お茶の間でも人気者だった。
このメンバーの中では唯一生きている(現在85歳)※2019年にお亡くなりになりました。

ディック・ザ・ブルーザー
“生傷男”のニックネームで知られる超悪党レスラー。
ただ、日本初来日がS40年なので、力道山が亡くなってから2年後の話であり、実際には戦っていない。(1991年没)

アンドレ・ザ・ジャイアント
“大巨人”巨人に大が付いているように、223cm 230kgの巨体を誇った。
初来日は、S40年であり、こちらも力道山とは交わっていない。(1993年没)
しかも、猪木との抗争で知名度が上がり、その全盛期は70年代から80年代であり、全く時代が違うからこそ、アンドレvs力道山はファンが思う夢の対決なのだ。
ハンセンやブロディーと力道山が戦っていたらどうなったのか?
逆にいうと、オカダカズチカが全盛期のブッチャーと戦っていたらどんな試合になっただろうと、特に当時のプロレスファンは、常にだれが一番強いんだを夢見て妄想していた。

よって、この歌の一番のポイントはここですよ!

♪天国のリングでアンドレを体固め♪

実に、上に書いたように昭和プロレスファンのハートを鷲掴みでもある、夢のタイムマシンマッチとでもいいましょうか、素晴らしい歌詞ですねww


それだけでなく、日本人は馬場猪木を含め、誰ひとりアンドレを体固め(つまりフォール勝ち)していないんです!
だから、天国のリングにて遂に日本人初で力道山がアンドレにピンフォール勝ちした!という歴史を変える出来事が起こった訳です!
これは、プロレスを熟知した桑田さんだからこそこう書けた訳ですね!

ちなみに、力道山の次男坊、百田光雄もレスラーで、
2002年プロレスリングNOAHのHalloween大会で、1日だけマスクマン“イホ・デ・リキドウザン”(意味は力道山の息子)に変身した際、なんと入場曲にこの“ゆけ!!力道山”が使われました。
勿論、サザンファンがほぼ居ない会場では、特になんの反応もなかったですが(笑)



※いまだ、このページをご覧になる方が、ちらほらいらっしゃるので、追記しておきます(^○^)
2019年の40周年ツアーで、20年ぶりに演奏されました!相変わらず、周りの反応はイマイチでしたが(笑)
プヲタな私は、イントロ前から力道山の試合映像も流され、もうそれだけで感動でした。
映像は、わざわざご子息の百田家に許可を貰いにいったようです。
でも、歌詞のオコーナーもテーズもデスロトイヤーも(勿論、絡んでないアンドレやブルーザーも)出て来なくて、シャープ兄弟とか別の映像でした(笑) 少なくとも、テーズ、デストの映像は残ってる筈なんですがねー

あと、Cメロが変更されていて、カッコ良くて歌いやすくなってました!

2020年のほぼほぼ年越しでもそうでしたが、最近B面曲を見直してるようなので、また個人的には聴きたい1曲です!

2021.1.6追記





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