キミカレ彩人先輩の遊園地デート
イベントのネタバレです。
知りたい方のみお進みください。
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遊園地デート 第5話
先輩…困らせてあげる!
先輩から『なんでもいい』と
言われ、私が思いついた
『お願い』は--
エ「さぁ先輩、
これに乗りましょう!」
私は園内で一番の
絶叫マシンに乗ることにした。
彩「こ、これかい?」
エ「はい!
……ダメですか?」
……実は。
ちょっと見てみたいんだよね、
先輩が困ってるとこ。
だからこれにしてみた……
んだけど……。
彩「ダメじゃないよ
君のワガママを聞くって
お願い、だったからね」
エ「……」
先輩は余裕な表情を
崩さない。
……絶叫苦手そうと
思ったのに、違ったのかな?
従業員「お疲れ様でしたー♪」
客「な、なんだよコレ、
こわすぎ……」
客「無重力になった時、
ヒュッとしたわ……」
下りてきたお客さんはみんな
足がガクガクで、肩を貸したり
体を寄せあったりしている。
彩「……ウワサには聞いてたけど
こんなになるの?」
あ、先輩の表情が
ちょっとだけ変わった。
従業員「では、列の……
はい、あなたまでどうぞ」
エ「私たちでちょうどでしたね」
彩「……」
エ「先輩?」
彩「ああ、ごめん。
……乗れて良かったね」
従業員「先頭後後尾は、一番
スリルを味わえるんですよ!
ラッキーですね」
営業スマイルを見せる
従業員さん。
彩「それはうれしいですね。
絶叫マシンの一番良い所を
楽しめるんですから」
そう答える先輩の笑顔は、
どこか引きつっているようにも
見えた。
エ「さあ、安全バーを
下ろして……」
彩「えりちゃん、
……今なら引き返せるよ?」
エ「大丈夫です!乗ります」
本当は私もちょっと
怖いけど。
エ「先輩も一緒ですし」
彩「………」
その一言で、
先輩は黙ってしまって……。
ゆっくりと、
マシンは動きだした--
遊園地デート 第6話
恐怖の絶叫マシン!
私のワガママを
聞いてくれると約束してくれた
先輩。
そこで私は園内で一番すごい
絶叫マシンを選択し--
エ「きゃああああ!!!」
今、空中にいます。
彩「………」
風圧で先輩の髪がなびく。
その表情は淡々としている
みたいだけど、
エ「せ、先輩、
すごいですねコレ……って、
……ッッ!!」
彩「………」
……固まってる??
エ「きゃああああ!!!!」
彩「…………っ」
結局最強の絶叫マシンを前に
先輩は一回も声を
あげなかった。
従業員「お帰りなさい、
お疲れ様でした~」
彩「お、終わった……
んだね……はは」
地面に戻ってきて、
最初の一歩がよろけている。
エ「先輩、大丈夫ですか?」
彩「も、もちろんだよ。
……心配しないで」
エ「でも、明らかに顔色
悪いですよ?」
彩「……大丈夫、気のせいだよ。
えりちゃんは大丈夫かな?」
エ「いえ、私は別に……」
彩「……そうかい?
じゃあ、次、行こうか?」
……でも、明らかに先輩、
具合悪そう。
どうしよう……!
エ「あの、先輩、
どこかで休みましょう!」
彩「……大丈夫だよ。
だって、今日は君の
このくらい全然。
だから、次、なにに……」
エ「ごめんなさい、先輩!
私が休憩したいです、
だから休みましょう?」
彩「……わかった
ごめんね、えりちゃん」
エ「そんなこと……っ」
私が謝らなきゃ
いけないのに……。
彩「じゃあ、広場に行こうか?」
エ「はい!」
そう言って、ゆっくりと
歩き出す私たち。
そしてつないだ手から
伝わってきた先輩の手の
温度が冷たくて、
私は心の中で何度も
謝っていた。


