整体法は、治療術ではない という方がいらっしゃいます。
野口晴哉先生も晩年は、治療を捨てたとご著書に書いておられます。
それには様々な理由が含まれていると推察します。
整体操法が体系つけられたときは、治療術として体系つけられたと思っています。
もちろん病気、病名を相手にするのではなく身体を整えることに主眼がおかれ、知識ではなく本能の医術を目指したのはいうまでもないと思います。
治療というのはどのようなことを行おうが、その身体が主をなし、その身体の治癒力がなくては効果がありません。
薬を使おうが、鍼をうとうが、マッサージをしようが、整体操法を行おうが、最終的にはその人の身体が働いて治るものなのです。
その力がなくなるということが死ということだと思います。
ですから何を行おうがその目的は治癒力、免疫力の増進だと捉えるならば、整体法も治療術だと考えます。
もちろん治療行為というのは医師にしかできないのは言うまでもありません。
しかし医業類似行為の治療院、療術の治療院は、医学では解決できないようなものでも解決する場合も多いです。
各治療院の先生は、そのような体験をたくさんお持ちだと思います。
僕が病院で勤め始めたころ、末期の癌で入院されている男性がいらして、その方は骨盤に骨転移をしていて腰が痛い、腰が痛いと訴えていました。
僕が整体の勉強をしていると聞くと 「整体でこの腰なんとかしてくれない?」と顔を会わすごとに訴えてきました。
そのころの自分は、まだまだ未熟でしたし整体法にも出会っていなかったですので、分野が違うと思っていました。ましてや入院中の患者さんに施術することなど不可能でした。
僕もそう言われるごとに 「もっと勉強して早く○○さん の腰を施術できるようになりますね。」 と言っていました。
その方は、「頼むよ。と言ってくれてました。」
結局その方は残念ながら、お亡くなりになりました。
そういう方に整体操法を行えば命を救えたかといえば、それはないと考えます。
現に僕の母親も癌で亡くなりました。僕も実家にいくごとに整体操法を施していました。
操法を受けている時の母は、なんともいえないほどここちよさそうでした。
親子だから余計かもしれませんが。
末期の癌の方は、腰から坐骨神経部に異常な硬直を持っているようでそこをゆるめると非常に快感があるようです。
そのような方々の命を救うことはできないかもしれないが、輸気、操法を行い少しでも体や心の安定をはかり、生を全うさせることは整体法にも可能だと思います。
医学と整体法やその他の療術のうまい組み合わせは不可能なのだろうか?
今、僕のところにも様々な方が来てくださっています。腰痛、肩こりの方を始め病気と診断され病院で治療を受けながら整体操法も希望される方も非常に多いです。
少しでも皆さんのお役に立てるように輸気、操法を磨いていきたいと思います。
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