「文化の日」は、体育の日と並んで、青天に恵まれる日、
「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」と言われます。
「文化」は、英語の“culture” に由来する言葉として、
<人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。
<衣食住をはじめ技術・学問・芸術・通信・宗教・政治
<など、生活形成の様式と内容とを含む。」とされます。
<文明とほぼ同義に用いられることも多いが、西洋では、
<人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、技術
<的発展のニュアンスが強い文明と区別する。(広辞苑)
と、人の心に深く関わる所産であると説明されています。
「文化の日」で忘れてならないのは1946年11月に
<現在の日本国憲法>が公布された日だということです。
「憲法記念日」とともに1948年に公布・施行された
「国民の祝日に関する法(祝日法)」で定められました。
今日は、日本国憲法が公布されて64年目に当たります。
そこで、日本国憲法の前文の冒頭を和英対比してみます。
<(われら)日本国民は、
<正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、(←acting
<われらとわれらの子孫のために、
<諸国民との協和による成果と、
<わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、(←determine
<政府の行為によって再び戦争の
<惨禍が起ることのないようにすることを決意し、(←resolve
<ここに主権が国民に存することを宣言し、(←do proclaim
<この憲法を確定する。(←do ordain and establish
(We, the Japanese People,
(acting through our duly elected representatives in the National Diet,
(determined that we shall secure for ourselves and our posterity
(the fruits of peaceful cooperation with all nations
(and the blessings of liberty throughout this land,
(and resolved that never again shall we be visited
(with the horrors of war through the action of government,
(do proclaim the sovereignty of the people's will
(and do ordain and establish this Constitution,
声に出して読むと、英語の原文の格調の高さにくらべて、
日本語の成文の固さ、ぎこちなさがとても気になります。
当時の日本は敗戦国で、戦争犯罪の廉(かど)によって、
米国らの占領統治下にあり、致し方もありませんでした。
決して今の世の中が天下泰平とは言えない中で、今日も
おだやかな晴れた日を享受している多くの人びと・・・。
世の中全体が“火宅”の現世にあることを思い起こす日。
そんなつもりで、もっと身近な言葉で憲法と向き合う日。
空気のような存在の憲法なのに、何かぎこちない・・・。
日本語で言うところの「文化」に隠された本来の意味を
明治天皇の誕生日に日本国憲法が公布された事実も含め、
外に出て、じっくりとみなおしてみるのにふさわしい日。
憲法改正の是非を問う国民投票が早晩やって来る・・・。