eringoの気まぐれ 時々 上の空 -98ページ目

白む

白む

遠くから朝がそぅっと近づいてきて

空が白んでいくのをぼんやりと眺めていた

裸眼だからか

色んなものがぼやけて白い
こんな日は

やめときゃいいのに

考えても仕方の無いことが次々と頭を巡る

それらの輪郭を恐々と触って

こりゃまたやめときゃいいのに

天秤にかけてみたりもする

それもまた

どうにも不正確な天秤に

ゆらゆらゆらゆら

定まることを知らない

こんなときは

決まっていらない不安に負けているときだ

そんなこともあんなこともわかってる

わかってるとは別問題

ややこしい話だ

うとましくもある

良くも悪くも感受性とかゆうのは

どうにも

うとましい

空の色がまたひとつ白む



鼻の奥がツンとして

アルコールの匂いが擦った気がした

気のせいだけれど

それは一瞬のことだけれど
リアルな匂いが擦った

しかも

自分ではけして飲むことの無い

茶色いアルコールの匂い

多分あれはシングルモルトの匂い

リアルだった



揺れている

違う

何かに揺らされている


久方ぶりのひとりの連夜

連なる夜は

いらないものを運ぶ



時間は止まらない

ジジジジ ジジ

部屋の隅から聞こえる冷蔵庫の音が

時間の流れる音に聞こえる

21歳の夏

同じように思った夜があった

ジジジジ ジジ

あの時冷蔵庫にはイチゴが1パックあって

本気で時間の流れる音を聞いたと思った私は

冷蔵庫ににじり寄り

その扉を開け

真っ暗な部屋の中

オレンジ色の光を溢すその冷たい箱の中を

じぃっと見ていた

どれだけ見たって

そこには1パックのイチゴが沈黙しているだけなんだけど

暖かそうなオレンジ色の光なのに
ひんやりと冷たいこの箱が
なんだか自分に似ていると
ひとり納得して

イチゴ1パック食べて寝た夜


何故今夜

あの夜を思い出したのか

それもわからない

ただ

イチゴが食べたかっただけのような気もする


空がまたひとつ白む


食いしん坊万歳(笑)





思い出すのは

暖かくなった季節のせいで昨日のことのように思い出した夜の話がひとつ

もう随分と昔のようで、でもつい昨日のようで、拭っても拭っても涙がこぼれて、鼻も詰まって息もできない(笑)



夏の始まる匂いが渋谷のビルの隙間をすり抜ける
少しだけ空気の重い夜

あなたが私の前に座っていた

私の前に座って

ずっとそうしているように

私の前に座って

前から知っているように


私の前に座って

それはあたりまえのように

私の前に座って

慣れた様子で酔っぱらい笑ってた




逢った



他愛もない会話がぼんやりと頭の上を

昼休みのキャッチボールのようになんとなく飛び交う中


みんなが笑いながらお酒を飲んでいた


でもあなただけが

球技違いのドッチボール


楽しんでいるのかいないのか
聞いているのかいないのか

ひとりドッチボール
私にはそう見えて笑えた

受けた球を投げ返すこともあるけど
投げ返さずにポイってしてみたり
投げられてるの分かってるくせに
きれいに避けてみたり
時々
自分本位に豪速球投げつけておいて
振り返ったら
知らんぷりしてたり

まったく忙しい人

器用なんだか
不器用なんだか
わかんない人

これが
あなたへのはじめの印象

あとからわかったことだけど

あなたが
そうしたくてそうしてたわけじゃないこと

そうなっちゃう人なんだってことが

まったく
頭のてっぺん、寝ぐせのついた髪の一本一本から
足の先っちょ、はだしの爪のつま先まで

とっても器用で
とっても不器用な人

人はみんな
それぞれに自分のものさしを持っていて
あたりまえだけど当然の様にそれで物事をはかる
愚かなことだ
けれど仕方ないことでもある
私だって同じだ
測って
計って
量って

たまに

謀って

でもって
そのものさしではかりきれなかったり
ちょっと形が違ったりすると
否定したり批判したり
ひどい時は“間違っている”なんて暴力的なまでの勝手な評価を
真っ向からぶつけられたりもする
まったく理不尽な話だ

そして
私はたぶん
人より多くそうゆう思いをしながら生きてきたと
勝手に思っている

そして
あなたを見た時
この人は私以上だと思った

飄々としてるくせに
どうにも消化のできない燻ったものを常に抱えて

その正体がなんなんだかはわからないけど

人に?世間に?何かに憤り
勿論皆と同じ様に
自分のものさしを持ってはいるんだろうけど

だいたいの世間では
みんなが持ち合わせているものさしの形や大きさは
似通っていて、差はあれど問題の無い程度のものだったりする
要するに“常識”とか“良識”とかそうゆうたぐいのやつ

私が最も理解に苦しむジャンルで
もしも義務教育の必修科目にあったとしたなら
間違いなく永遠に小学校すら卒業できない

そしてきっと
この人も絶対落第だと勝手に断定




空が白くなり始発が走り始めた頃
ふたりぼっちになった

ふたりぼっちになって
白い朝を通り越して
気付けば正午

話し続けたから

ふたりぼっちになってはじめて
私はほんとの言葉で話した

そしてあなたも

きっとほんとの言葉を使った

ほんとの言葉だけを使い過ぎて
ほんとのことだけを話し過ぎて
何かが危なくなってきた頃
いちど
繋いだ手を放した

センター街

スペイン坂

公園通り

夜の匂いを追い出した風が吹く


そしてそれはまもなくして
遊歩道に滲むオレンジの店へと

まだ夏の始まり

浴衣

下駄

赤いアルコール

へと続く



もうすぐあの季節が
もう一度巡り来る


相変わらず

いや

あの時以上に

ぼくは

あの大きなはだしの親指が

愛しい

4日ぶりに化粧をした

曲がりなりにも大勢の人がいるところへの外出

久々
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一面広がる桜がきれいできれいで

空も空気もきれいできれいで

気持ち良かった

太陽があったかくて
緑がいい匂いで

みんなが笑ってて

楽しかった

我儘しまくり

面倒みてもらいまくり(笑)
ありがとうみんな

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この春の匂いと幸せをそぼろさんにもお土産に!

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ほら桜だよ

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むむむ こりわ!

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くわっ!

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食す!

しゃーくしゃーく、、、

美味しかったようで

提案したかった角度とは異なる解釈のようですが楽しんでいただけたようで何より。

散る前に
もいちどいきたいなぁ花見