あの声の主は私 | 【日刊 ノボちゃん】

あの声の主は私

朝一番にYahoo!のトップページで目にしたのはリカちゃん電話のニュース。

 

このリカちゃんコレクションともまもなくお別れする予定

なんと56年も続いているそうだ。

 


私もリカちゃんが好きだけど、お隣の家のケイコちゃん、ミズエちゃん姉妹のようには買ってもらえず、大人になってから大人買いをするほか、ファンクラブにも入っていた。

が、リカちゃん電話にはかけたことがなかった。

 


子どものうちは、勝手に電話なんかかけちゃいけないというか、リカちゃん電話の番号も知らなかったし、その電話が載っているような学年誌や少女雑誌なども買っていなかったので。

電話の向こう側はやったことがある。

今から28年前、私はコナミというゲームメーカーの商品広報をしていたのだが、多岐にわたる業務の中に、コナミハローダイヤルの手配という仕事があった。

リカちゃん電話に同じく、電話をかけたら「こんにちは、コナミです」と言って、3分の情報が流れる電話番組。

コンテンツをコナミが準備して、NTTが通常の通話料金より高い金額を課金できるシステムだったはずだ。

 

Ooedoなのに路線記号が「E」では外国人には通じない


① 開発担当に新情報がないか聞いて回る
② 3分に収まるよう原稿を書く(ワードでもなくワープロ)
オフィスのある神保町に神谷町から出向く
④ 会議室でサウンド担当のディレクターと収録
⑤ サウンド担当が音楽などを乗せて完パケ作成
⑥ 完パケカセットが手元に届く
⑦ 本社の総務備品倉庫のダブルラジカセでダビング
⑧ 10本くらいを梱包して、宅配便のあて名書きまで
⑨ 宅配便で全国のNTT支社へ発送

 

まるで、一人ラジオ局

 

長方形だけでも企業ロゴが成立するね、右肩上がりが伝わってくる

これをほかの膨大な仕事の合間に一人でやっていた。
しかも、月に2回。

膨大なその他の仕事はまたの機会に性かうするとして、よくも心身を病むことなく頑張れたものだ。

今なら完全にブラック企業として、労働基準局の指導が入るところだ。

しかも、ナレーションの訓練など受けたことがないド素人の私が話すのだ。

ディレクターに、何度も、何度も、「今の○○、なまってる。もう一回」と読み直しをさせられた。

 

誰もが話し上手である必要はないよ

記憶に残っているのは「シンデレラ」だ。

10回以上は「シンデレラ」だけ読んだな。

近年、出身地を聞かれて「広島です」と答えると、「全然、なまりがないですね」と言われることが多い。
(それくらい、広島出身者はなまりがひどいのだろう)

 

宮崎出張の方から辛麺をいただいた

まあ、あの激務で、なまりの矯正、標準語イントネーションの習得できたのだと考えることにしよう。

コナミ宣伝室、激務すぎたー。
よく命を落とさず、生き延びることができたものだ。


好評発売中!

 

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