ウェルカム訪問税 | 【日刊 ノボちゃん】

ウェルカム訪問税

今月から広島の世界遺産、厳島神社のある宮島町に訪問税が導入されたそうだ。

 

かつての広島は支店経済と言われたが、今は観光の町


持続可能な観光地にしていくために、トイレやゴミ処理の費用に充てていくとか。

首都圏では鎌倉などで観光客の来すぎ、いわゆるオーバーツーリズムが問題になっている。

江ノ電では、住民と観光客のレーンを分け、住民は優先的に駅構内に入れるようにしている。

 

観光客を誘致しておいて、今から迷惑と言われても…

 

そういう試みは大切だが、その元凶は食べ歩きだと思う。


私も、買い食い、食べ歩きは嫌いではないほうだが、食べ物を持ち歩くとこぼしたり、ひっくり返したりもするし、どこかに当たったり、必ずゴミが出る。

今や、観光地は神社仏閣や仏像、景勝を眺めたり、拝んだりするのではなく、食べ歩きする場所になっていることは先月宮島を訪れてよくわかった。

 

60年にして初めて入った広島・本通りの骨董店

以前、10年以上前は食べ歩きなどなく、店内や店頭で食べるか、お土産に買って帰るものがみな食べ歩き仕様に変わっていた。

そういえば、2005年に行った上海郊外の朱家角という水郷を訪問したが、その時、すでに町への入場の門で訪問税に似た入場料を取っていた。

 

観光のために街並みが保存された朱家角

知り合いの日本人留学生が案内してくれたが、彼女は中国語も堪能で、地元に住んでいるので、お金を徴収されない住民用の道から案内してくれたものだ。

そういう町は観光業で成り立っているとはいえ、住民も普通に生活を営んでいらっしゃるので、1回100円くらいの税金は私なら喜んで払いたい。

ただ、宮島は本土と海でさえぎられているので、フェリー代として徴収しやすい。

 


ベネチアって、最近はベニスって言わないの?

ベネチアも朱家角も水の町だから徴収できる部分はありそうだ。

問題は一般的な町だ。
門を作るでも、フェンスで区切るでもいいので、ぜひ持続可能な観光地を目指していただきたい。


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