専務理事が直々に | 【日刊 ノボちゃん】

専務理事が直々に

今年度の確定申告は昨2月25日に無事終了。

 


会場は北区の施設「北とぴあ」 展望台からスカイツリーが見える

例年私は自分で青色申告の専用ソフト・ブルーリターンに入力し、締め処理を青色申告会でやってもらっている。

思い返せば、中野、上野、王子と青色申告会に入会してきたが、王子は10年以上住んでいるので、10回以上はお世話になってきたんだなあ。

ほぼ毎年同じ若手職員さんが担当してくださるが、今年は当番の税理士さんが割り当てられた。

が、その人は家から作っていった書類を確認してハンコを押すだけしかできないようで「書類を作ってきてないならできない。パソコン処理ができる職員でないとダメと受付で言ってくれないと…」とプンプンに怒り出した。

 


17階に新しいレストランがオープン

私も「そんなことを言われても、①昨年末からパソコン申請に〇を付けて申し込んだし、②受付で書類かパソコンかの確認はされなかったし、③もう10年以上パソコン持ち込みで締め処理をやってきてもらいました」と反論。

私だってほかの用事に優先してこの日時めがけて定刻前に来ているのだ。

結局、後回しで定刻から45分以上は待った。

いつもの若手職員さんの手が空かず待たせるのが申し訳ないと思われたのか、なんと通されたのは青色申告会の専務理事さんが自ら対応される席。

ぎゃあ~~っ。

その風貌がまた独特で、笑ゥせぇるすまんの喪黒福造と寺内貫太郎一家の寺内貫太郎を足して2で割ったようなのだ。

喪黒福造(左)と小林亜聖さん演じる寺内貫太郎(右)

左手首には金ピカの腕時計、左薬指にはブローチのように大きな指輪。
ゴールド好きな中国人でもここまで金ピカにはしてないと思うよ。

見た目も貫禄があるが、地響きのような太い声で話し方も豪快だ。

私がノートパソコンで持参したデータをUSBでご自身のパソコンに移し、ちらりとチェックしたら私のデータの不備や間違いにすぐ気づいていただいた。

お飾りの専務じゃないんだ。

こういう団体のトップの役職は財務省や税務署の天下りポストで、私が知る限り、専務理事さんは週に一度くらい出勤してハンコを押すくらい。

が、こちらの専務さんは”何もセンム”ではなく、実務も熟知していらっしゃるご様子。

それは校閲をやってきた私がパラパラーっとパワーポイントの資料を眺めたら、用語の揺れなどに気づくのに似た感じなのかもしれない。

 


イベントの会場が新宿、銀座、王子って王子だけ格が違う

「こんな秒速で、どうやって間違いに気づかれるんですか?」
と尋ねてみたら
「この場で個別の数字は確認できないけど、見るポイントがいくつかあります。ここがマイナスにるのはありえないという数字とか、そこだけ見ているんですよ」
と。

「たとえば、あなたのお財布の中の現金。0円になることはあってもマイナスになるってあり得ないでしょ?」ということで、現金の額がマイナスになっていないかを確認されるとか。
(口座の残高額なら定期預金やローンから回して赤字=マイナスはあり得るが、現金にマイナスはあり得ない)

 


有名なブルーボトルコーヒーの店舗を初めて発見

さすが、専務。
簿記や税務のことだけでなく、ド素人にわかりやすいたとえで説明してくださるスキルまでもが素晴らしい。

年配の方だが、パソコン操作も問題ないので、来年も専務さんに担当していただきたいな。

(これまで、若手職員さんしか専用ソフトは使えないのだと思ってきた)


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