独行(ドクギョー)の男たち | 【日刊 ノボちゃん】

独行(ドクギョー)の男たち

最近、お手伝いしている仕事でちょっとしたトラブルがあった。

 


小さな中華料理店頭の金魚鉢、よく猫に食われないな

コンテンツ提出の締め切りが過ぎて数日が経過しても平気な人がいるので、別の進行も確認してみたら、別の人の提出もゼロ。

締め切りから数日が経過していた。

一体どうなってるの?と責任者の方に確認したら、提出はしてあるが、私に連絡してないだけだった。

コンテンツは出ていて一安心だが、私に連絡していないなら出してないも同然。

 


捨てる前に豪雨の日に履いてみた

責任者の男性管理職にお小言を言い始めた私。

私:「これはきちんとしていただかないと困る」
担:「人間だから連絡を忘れることだってありますから」(えっ、あなたの部下に注意しないの?)

私:「締め切りも切羽詰まっているので、メンバーにヤイヤイ言ってもいいですね?」
担:「別にヤイヤイ言う必要もないですよね。”締め切りが過ぎてますが、これはどうなってますか”と事務的に確認するだけで」

いやあ、こんなのんきな人がいるんだと拍子抜けした。

 


私は「リトマメ」と略すけど、それって東西で違いがあるの?

@リトルマーメイド

これまで何十年も仕事をしてきた経験から言って、今、そのプロジェクトは本当に間に合っていない。

私が働いてきた職場だったら、怒鳴り声が飛び交う状況だ。

特にテレビの仕事は生放送しか担当したことがないので、「2時間待って」「子どもが病気だから明後日まで待って」なんてことはありえなかった。
(1時間後には番組が終わってしまうんだからね)

タイムキーパーさんが付いて秒単位で時間内に収めるようにしてきた時間感覚が私の体にしみついている。

 


半生のドライピーチおいしいよ

そこで、私は気が付いた。
この方々は役所の人だった。
民間企業の社員とは違うんだ。

締め切りから少々遅れても怒られないし、何かミスがあっても違約金や弁償など払わなくていいんだ…。

正確にはその組織は官公庁ではなく、独立行政法人なので職員は準公務員ということになる。
 

そういえば夫も独立行政法人の人だ。

国公立大学は今は全て独立行政法人なので、たとえば東京大学の教職員であっても国家公務員ではなく、団体職員=準公務員ということになる。
自治体立の大学も公務員ではなく、独行の職員だ。

そして夫も、誰かを責めたり、悪口を言ったり、怒鳴ったりしない。
金、カネとも言わないし、責任、弁償などといった言葉も口にしない。

 


嗚呼、1年前は東京オリンピックの仕事の最中だったね

それで納得がいった。

独立行政法人に勤務するような人は、おっとりしたお人よしさんなのだと。
そういう性格の人が採用された上で、その職場に染まっておっとりが深化していくのだろう。

 

よく言えば、温厚で、欲がない感じ?

私は中央官庁の仕事もしてきたが、官庁の生え抜き職員=官僚はそうではない。
逆にオラオラ言う人でないと務まらない気がする。

私は一応、両親とも地方公務員だったのに、なぜ私みたいなオラオラ娘が育ったかは謎だが(おそらくヤイヤイ母だったから)、夫婦二人ともがヤイヤイ・オラオラ言っていたら衝突だらけに違いない。

仏様かイエス様のような人が配偶者でよかった。


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