さよならTURN | 【日刊 ノボちゃん】

さよならTURN

2月16日、一通のメール連絡を受け取って驚いた。

 

初日には「あげる」と言われたのに最終日に回収されちゃったパス


今年度、私の中では相当関わった感のある「TURN」プロジェクトの終焉に伴い、webサイトやSNSが閉鎖されるというものだった。

それだけでなく、事務所や電話もなくなるとか。

TURNとは何かというと以下、公式サイトより引用)
TURNとは(中略)多様な人々の出会いによる相互作用を、表現として生み出すアートプロジェクトの総称

わかりやすく言えば、東京都と東京藝大によるダイバーシティに関するアートプロジェクトになる。

 


とにかく人海戦術の設置作業

大学サイト
https://www.turn.geidai.ac.jp/

TURN公式サイト
https://turn-project.com/

さらには
2015年、東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトの一つとして始動

そう、オリンピックは筋肉の祭典ではなく、開催には文化プログラムも同時に行うように定められているのだった。

 


東京都美術館のTURNフェスで展示案内のお手伝い

2017年度より、東京2020公認文化オリンピアード。2021年度は東京 2020 NIPPONフェスティバル共催プログラム

本来は五輪が終わる2020年度で終わるはずだったのだろうが、コロナでオリパラが1年延期になったおかげで、最終年度にあたる2021年度に私も参加することができた。

 


この糸巻きだけは日比野先生と私だけのヒミツがある

私は何で関わったかと言えば、例年、東京都美術館で開催されてきた①「TURNフェス」のサポーター(案内係)と、②2021年夏だけ国立新美術館で開催された「TURN茶会」のスタッフ(設営・説明・撤去)だ。

これ皆すべて、2021年に大学の「ダイバーシティ・オン・ジ・アーツ」(DOOR)なるコースに入ったから成立したことだ。

実は昨日は放送大学と大学院が両国国技館で卒業式をやると知った日でもあった。
1年前の私たちは所属センターごとのオンライン修了式で、先生とも同級生とも会うことなくあっけなく終わったものだ。

それはたいそう悔しいものの、袴や晴着を着て看板の前で写真を撮るより、この1年のTURN活動のほうが有意義だったに違いない。

2021年3月に修士を修了しておいたおかげで、4月からDOORに入学できてよかったわ。

 


自分が色紙を張った箱はすぐにわかる(→丁寧だから)

さて、TURNの監修は日比野克彦先生、アーティストにはデザイン科の助手だった丸山素直さんも参加していたり、数年前はダンスの師・近藤良平さん(コンドルズ)も講師に呼ばれていたりと、私とは多くの接点があるプロジェクトだった。

 

床の段ボールを傷つけないようユニホームは上履き

スタートの2015年からこんにちまで続いてきたので、これからも未来永劫続いていくものだと思っていた。

報告書を作って、サイトまで閉鎖する思い切りのよさ。
サイトは運営にお金もかかるが、FacebookなどSNSはお金がかかるわけでもないしそのままでもよさそうなのに。
(更新する事務局が解散しスタッフがゼロになるので仕方ない)

 


設営前(上)と全撤収後(下)

そして、TURNで私が体験したいと切望したのは制作の一部ではなく、全ての工程。

展覧会の最初から最後までのプロセスを一通り経験してみないことには、自分で企画・運営することはできないから。

 

出勤シフトは希望が出せたが、同じ作業が続く日は休みにして、別の制作内容の日をまた希望するということを繰り返したのだった。

最終年度に一度きりのアートプロジェクト・TURN茶会でお手伝いさせていただき、大学から謝金までいただいたチャンスに本当に感謝しています。

アートプロジェクトの仕事をしても、五輪の仕事を諦めなくてよかった(両立?)、めぐり合わせにも感謝です。

 

そして、いくら意欲はあっても地方在住では参加できないので、このタイミングで東京に住んでいることにも感謝。

TURNの経験から私が考えるアートプロジェクトは徐々に明確になってきましたが、それを実際にやってみるのは来年(2023年)以降になりそうです。


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