伝わる日本語
今週は2回も素晴らしい伝え方を学んだ。
※本日は関連写真はなし
その講義、セミナーが「この伝え方はスゴいんだぜ」と事前に誇張していたわけでもなく、たまたま私の目の前に降ってきた感じだ。
その1
1月24日夜に開催された藝大DOORプログラムの最終講義を担当された元京大総長、ゴリラ研究山極壽一(やまぎわじゅいち)先生の「人間の社会力の進化を文化から読み解く」の講義。
美大とは思えぬ朝日カルチャーセンター的な題目で、内容も理系なのに哲学的かつ社会学的だったが、素人でもわかるように伝えてくださる。
質疑の時に、ド素人中高年たちが、突拍子もない質問を投げかけても、絶妙なたとえを出して即座に答えてくださるのだ。
本編でも、「シェアとコモンズの拡大の時代です。ああ、コモンズとは共有材のことなんですけどね…」のように話されるので長年、ラーニング・コモンズなどなんとなく使ってきたコモンズの意味を初めて知った。
「〇〇はアドオンで付け加えることもできるんですよ」と言われるので、アプリなどで登場するアドオンって追加するという意味なのかともわかった。
意味もわからず適当に流している私のような人は多いはず。
中途半端に頭がいい、賢く見せようとしている人は、専門用語や横文字を多用して相手をポカーンとさせてしまうが、真に頭のいい、思いやりがある方はこんなふうに相手が知らないかもしれない言葉を紹介・補足しながら話を進められるのか。
ほかのメンバーと着目点が全く違うと思うが、私は山極先生の伝え方に心から感激した。
ウィスルじゃないよ、ウイルスだよ
その2
1月26日に開催された文京区フミコム主催の「やさしい日本語から考える”伝わる”ユニバーサルデザイン」。
デザイン・編集会社ダンクの森 順一郎さんが担当された。
https://www.d-fumi.com/article/detail/1556
「やさしい日本語」とは初めて出会う言葉だったが、日本語教師の方々が外国人に伝わりやすい簡単な日本語を研究し、特に災害時に活用できるようにされているものだとか。
やさしい日本語にするにはいくつものポイントがあるらしいが、
・短文にする
・簡単な言葉に置き換える
・漢字にひらがなでよみがなを付ける
などの特徴がある。
たとえば、
「昨夜」だったら「きのう の 夜(よる)」にするとか。
写真やイラストなどのビジュアルが加わればもっと伝わりやすくなる。
私は今まで、このビジュアルの方ばかり注目してやってきたが、一周回って、私の母国語である日本語を工夫することで伝わりやすさが劇的に変わる手法があったとは!
私、「やさしい日本語」をもっと習得、研究していきたいかも?
大学の授業は必修で最後だから受けた。
セミナーはたまたまSNSで見かけたから受けた。
言ってみれば、目の前にポトンと落ちてきたようなものだが、本当に素晴らしいものに巡り合えた幸運に感謝したい。
2つともオンライン開催で、フミコムのほうは無料かつとても少人数。
コロナだからこういうチャンスがめぐってくるから、人生ってわからないものだ。
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これからは情報の視覚化×やさ日(ヤサニチ)で、一瞬で伝わる伝え方を研究していきます。
やさしい日本語
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