ざわつく箱 | 【日刊 ノボちゃん】

ざわつく箱

16日は展覧会の撤収作業最終日で、昼休みにサントリー美術館の「ざわつく日本美術」展を見てきた。

 


これは加工で目の玉が動く仕掛けになっていた

美術館の仕事中に美術館?とも考えたが、乃木坂・六本木方面に出かけることもしばらくないと思ったので。

この展示は、作者や時代などではなく、テーマで分類したものだった。

うらうらする
ちょきちょきする
じろじろする
ばらばらする
はこはこする
ざわざわする

 


平日の昼間の来館者は沈黙を保って鑑賞

繰り返しの擬態語風のキーワードで分けられた美術品は、学芸員などから視点を与えられて、「なるほど!」と思えるものばかり。

私が気に入ったのは「はこはこする」

 


マトリョーシカのように箱を開けると宝物が出てくる

展示中の美術品が「オン」なら、「オフ」の時はどうなっているか?という見方がされていた。

どんなに素晴らしいアートや工芸品も展示されていない時は、箱に入れて蔵などに保管されているとか。
しかも、大げさな場合は四重で。

 


若冲の作品も見られた

その”箱”たちと、”中身”を床の線で結んで関係づけてあることが、新しい展示だとわくわくした。

中身を作った作家や職人も、まさ数百年後に外側のほうがクロースアップされるとは考えてもみなかっただろう。

同じモノでも、情報でも、ジャンル分けや、見方の角度を変えることで全く別の見え方がしてくる。

それに気づくために私はこの展覧会に呼ばれた気がする。

 


スタイリッシュなトイレの洗面台にざわざわした

「ざわつく日本美術」展
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2021_2/
(8/29まで、東京ミッドタウン、サントリー美術館)

 


ミッドタウンの壁画を見るだけならタダ


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●SDGs×ARTs展
~8月31日(火)
東京藝術大学 大学美術館
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2021/sdgs_arts/sdgs_arts_ja.htm
(入ってすぐ右のセンサリールームを担当)


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