ワープロのなごり
いつもお世話になっている四禮静子先生の最新刊「スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい」の発売を記念して、24日夜、オンラインスクール「Schoo」(スクー)で特別授業が行われるというので、私も受講することに。
昭和生まれにはショーゲキ的なタイトル
同書はWordやExcelの効果的な使い方を解説してあるが、時間の関係で授業はWordに限定して行われた。
資料の見た目で何より大事なのは文の行頭がぴったり揃うことなので、先生はインデントの扱いを中心にお話しくださった。
いろいろな驚きのテクニックが披露されたが、編集時間が大削減できそうなのは
他人が作った資料を修正する時、
① スペースを抜く
② 装飾をはずす
で、ベタ打ちという文字入力だけをした状態に戻すこと。
うん、確かに、なるほどね。
そのほかには、新しく長編文書を作成する時のコツとして
① ベタ打ちして、最後に自動で目次を作る
② よく使う単語は登録する
の2点も紹介された。
これは修士論文のような大作に使えそうなので、今年は思いきってこのスタイルに挑戦してみよう。
長雨のせいか、普段100円の小松菜が200円
ここで、出てきたインデント、単語登録で思い出した。
20代の頃の私はワープロを使っていたのだ。
使ってきた経験から言えるのは、本で問題視されているスペースキーで見た目を整えるのはワープロでのやり方ではないかということ。
ワープロってこんな機械です
今のパソコンみたいにマウスもなければ、複数行の選択などもできなかったので、文字を揃える時はカタカタとキーをたたいて見た目を変えていた。
ちなみに、私はワープロ以前の学生時代、英文タイプライターをやっていたが、タイプには一応インデント機能があった。今みたいに精度の高いものではなかったけど。
そして単語登録と言えば、私は速記をやっていて、その反訳でにょろにょろ書き留めたものを見ながらいきなりワープロに入力していた時期がある。
今回の講義で先生は「単語をひらがな1文字で登録したら大変なので、文字列として存在しない3文字で」と言われていた。
本当にそうなのよ。
近所の音無川で木に登ったネコ
たとえば、イー・プレゼンを単語登録したい時「い」や「いー」で登録したら、「胃」とか「犬」を出したい時に都度「イー・プレゼン」と変換されてしまう。
私が唯一覚えている速記の短縮登録は「いたします」を「ちす」ですね。
ワープロ検定ではビジネス文書を作る
思い返せば、私が社会人になる1985年に同級生たちがワープロインストラクター1期生として就職していた。
速記にも和文タイプの代わりにワープロが導入されてきたものだ。
速記の練習に使いたいので、最初の会社を退職する1991年に餞別でもらった15万円をすべて投入してワープロを買ったのだった。
(広告代理店の20代女性の退職に、新聞社やテレビ局、勤務先、取引先が、領収書なしの現金を渡す、よき時代だったわ)
今のノートパソコンみたいな形ではなく、どちらかと言えば取っ手付きのミシンみたいだったな。
自宅内でも移動させるのに、よっこらしょという感じだったので。
これはポータブルミシン
私が買ったのはこんな形のもの
ワープロ検定も受けて資格は持っているものの、ワープロの衰退とともに、今ではそんなものは全く価値がなくなってしまった。
スペースキーで整えているおじさん、おばさんはワープロを使ってきた歴史があるからしょうがないの。
(亡くなった父、今85歳の母ももっぱらワープロ族だった)
若い皆さん、笑って、助けてあげてくださいな。
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プレゼン・コンシェルジュ天野暢子
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