富 < 名声
先日、”ゴーン容疑者逮捕”というニュースを受けた時は何ごとかと思った。
ある程度で止めておけば密告されなかったやも
おそらく報道の現場で”酒井法子容疑者逮捕”と聞いた時くらい、いったい何の罪か見当がつかなかった。
新聞を読むと収入を約50億円も低く申告していたということだ。
規模は大きいが殺人や薬物ではないことが救いかもしれない。
そんなお金があるなら、派遣社員の時給を100円上げることもできるだろうし、雇い止めの人数を少なくするとか、社員食堂の値段を安くするとか、いろいろなことで会社に使えたのに。
日産の関係者は悔しい思いをされたことだろう。
司法取引が適用されたということも驚いた。
いわば内部からのチクりなので。
相撲取材のリポーターが福笑いメイクになっていた
そんなニュースをポカンとしながら眺める私はお金にはほとんど執着がない。
そりゃ”働かずにお金が入ってこないかな…”くらいは憧れるが、
“もし大金を手にしたら…”という妄想も1億円くらいしか仮定できない。
10億とか50億とかの額を聞いてもお金には思えない感じだ。
お金持ちになったことがないので金持ちの思考はできないが、私にもし蓄財の能力があったとして、おそらく10億円くらい手にしたら気が済むと思うのだ。
それを11億にするために危ない橋を渡るくらいなら“ここでやめておこう”と考えるはずだ。
おそらくは、育った実家で、常に
「持っちゃあ死ねん」(お金を持って死ぬことはできない)
という言葉が行き交っていたことも影響していると思う。
手の指は10本しかないから指輪は10個以上いらないし、体は1つしかないので家も1軒あれば十分だ。
10億円の札束を持って墓石の下に入るわけにもいかないのだから。
道徳教育は大事だよ
お金があっても「払い汚い」とか「ケチ」と言われるくらいなら、そのお金を寄付するなどして二宮金次郎のように銅像を建ててもらうとか、道徳の教科書に載せてもらって、後世の人からも尊敬されるほうがいい。
そういう下心があってのことではないはずだがアメリカのロックフェラー財閥の財団などは富を慈善に回している。
お向かいに記念館のある渋沢栄一先生だってそうだ。
日経の亮さんは現役のうちから新聞博物館にモニュメント
ところがゴーン氏は誰に何を言われようとも「 富 > 名声 」思想のようだ。
私は「 富 < 名声 」主義なので、銅像は建たないまでも、葬儀の時に
「まあ、あの人もそこそこいい人だったよね」
と言われる人生のほうがいい。
欲張りすぎて牢屋に入ったお金持ちの話はそのうち童話になる気がする。
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