ご町内にD’BLACK | 【日刊 ノボちゃん】

ご町内にD’BLACK

“ご町内、自分の半径1メートル以内に大物が!”シリーズ・第3弾(なのかな?)

今度はブラジル人ミュージシャン、D’BLACK(ディー・ブラック)が7月27日(火)東京・西荻窪にやってきた。西荻窪と言えば、わが「Rise Dance Field」の稽古場があり、普通のレッスンもリハーサルも、公演もやってきた町だ。通い始めて11年になる。その西荻窪の町内に地球の裏側から人気アーティストが来てくれるというのだ。これが驚かずにおれましょうか。

ブラジルのペアダンスZOUKは彼の曲で練習することが非常に多い。耳にタコができるくらいのヘビーローテーションなのだ。どこの国のどういう人の曲か知らなかったが、あるとき先生が「ブラジルのD’BLACK」と紹介され、初めて知った。スローでカッコイイ曲が多い。

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気軽にスナップ

彼が25日(日)、逗子でライブをやるとは知っていたが、私は仕事で行けない。「誰か代わりに行ってきて~」などと日記に書いていたら、ZOUK仲間のNORIさんが都内でのライブ情報を教えてくださった。小さなバーなのだが、オーナーさんと古くからの友人ということで、シークレット・ライブとも言うべき、彼のこの来店のことをNORIさんは知っていらっしゃったのだ。

都内で近い。幸運にも夜の仕事がない日だ。これなら行けるかもしれない…。仕事が立て込んでそれどころじゃないはずだが、ZOUKの練習さえも休んで繰り出すことに決めた。私がブラジルに行くなんて月に行くくらいあり得ないことだ。向こうから日本の東京に来てくれるというのなら、このチャンスを逃すわけにはいかないだろう。しかもチャージはたったの2,000円。

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足がくっつきそうに距離が近い

昼の仕事が予想以上に早く終わったので20時スタートのところ、20時3分くらいに滑り込めた。しかし、店内に人がいない。なんと一行は到着が20時半ごろになるという。仕方ないので、またまた最前列のど真ん中に陣取った。ミュージシャンもなかなか集まらないが、お客さんもなかなか集まらない。ブラジル時間のため予定時刻の1時間半後の21時半からスタートした。彼が登場したら本気で「いよっ、待ってました」(だって相当待ったんだもん)と声をかけたが、彼も南半球の人、いきなりほっぺにビズしてきた。

待った、待たされた。でも無理してでも行ってみてよかった。彼の声はすごく自由で美しい。楽器がキーボードのみということもあって、「ロマンティックなバラードしか歌いません」という構成も良かった。

それにしてもお客さんは10人。お店のスタッフが2人、その他スタッフが3人程度。私に至ってはヒザ小僧がくっつきそうな近さだった。自分の家に歌いに来てもらったようなものだ。誕生日でも出版してもこんなプレゼントをもらったことはない。いや、これはNORIさんが少し早い誕生日プレゼントを準備してくださったと思うことにしよう。

ラストの曲の後、通訳さんに「私たちはいつもこの曲でZOUKを練習しています、と伝えてください」と言う。さらに、逗子のライブではアンコールをかけても歌ってくれなかったらしいのに、私がハミングして「この歌を歌ってください」とリクエストして、歌ってもらった。CDを1枚も持ってないから曲名さえ知らないのに、たいした度胸だ。「♪ナントカ カントカ セパラ」という歌なんだけどね。

最後に通訳さんは涙を流していた。きっと意味が分かれば感動的な歌詞なのだろう。ポルトガル語もちょっとは勉強しよう。そうそうポルトガル語と言えば、キーボードミュージシャンがマイクチェックで「ウン、ドイス、トレス(1、2、3)」と言っていたことにも感動した。「本物のウン、ドイス、トレスだあー」と思ったもん。

この店のライブはジャパン・ツアーの日程には載ってないものだ。彼が最初に来日したとき気に入って「最後はあの店でやりたい」という、たっての希望があって実現したらしい。私とNORIさんは一緒に写真を撮ってもらい、CDやTシャツにサインをもらって、上機嫌で中央線に乗ってそれぞれの帰路についた。
これからまた夏の厳しい仕事もがんばれそうだ。

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D’BLACKとNOVOの右手
彼は指の付け根に「AMOR」のタトゥーを入れている

しかし最近、やたらと外国や地方から気になるアーティスト(パフォーマー)が日本・東京に来てくれることが多い。これなら、私がどこかの外国に旅行する必要もないね。


■日刊ちょいスポ(No.1186)
「京都 監督解任」。
J1京都は27日、加藤久監督の退団を発表した。成績不振が理由による事実上の解任だそうだが、まだシーズン途中だ。監督が代わって成績がよくなるわけでなし。最近の例では、W杯の日本代表岡田監督が頭に浮かぶだろう。不祥事でもない限り、ある区切りまではリーダーを代えてはダメだ。

プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【第2216号】