すごく良い写真でしょう〜キラキラ


え、どこの柴犬?

うちの近所にウクライナのご夫婦がいらっしゃいまして。
そのお家も柴犬を飼ってらして、時々お散歩の時に出会ってたのです。
まぁヘミはどんなワンコにもガウガウ吠えちゃうので、いつも苦笑いしてサッサと引き離してました。

こないだ奥さんと散歩中に出会った時、ヘミはガウガウ吠えてたけど、柴犬ちゃんの方はヘミと遊びたそうで。

英語で
「ここ、私の家なの!入って〜」

と、まさかのご招待!!

こんな事ある?
門をくぐり、路地を抜けると、見晴らしのいい広いお庭がありました。
ヘミはビビってなかなか入ってきません。

「コーヒー?紅茶?」

「あ、コーヒーで‥」

「シュガーは?」

「(え、生姜?コーヒーに生姜?ジンジャーティーなのかな?まぁええわ) イエス」

大間違いだぞ、と。

お庭のテラス席に着席し、柴犬に追いかけ回されているヘミをぼんやり見ながら、見知らぬ外国人の家の庭に座っているのが信じられなく、ふわふわ落ち着きません。

そして、コーヒー(砂糖入り)と、ピーナッツ、なぜかペットボトルの水を持ってきてくれました。

「ヘイ、guys」

と、ワンコ用の水も置いてくれて柴犬ちゃんはガブガブ飲んでたけど、ヘミは気後れしてるのか、テーブルの下から出てきません。

「柴犬の名前はなんですか?」

「セイム」

「おー、セイム!かわいい〜、セイム!」

と、散々セイムセイムと呼んでたけど、ほんとはサム君でした。

彼女はエヴァさんと言って、3年前に旦那さんと神戸に来たそうです。
年齢は外国人なのでよくわからないけど、私より少し若いような気もするし、もっと若いような気もするし、でもとても可愛い女性です。
日本語はほとんどしゃべれないのに、サム君に「オスワリ」って言ってたのが笑えました。

こないだ京都のミャンマーに行ってきたの、と写真を見せてくれて、

「ミャンマー?なんでミャンマー?あ、美山か!」

藁葺き屋根の、すごく美しい写真でした。

「ヘミングウェイを撮らせて!」

って、部屋に入って、プロ用の望遠レンズのついたカメラを持ってきて、ヘミの撮影会が始まりました。

上の写真がその時に撮ってもらったもの。



100枚くらいバッシャバシャ撮ってました。

ヘミは落ち着かないのか興奮してるのか、ずっとベロ出してました‥。


1時間ほどのんびり過ごしてた頃に、

「さて、私、病院へ行く時間なの。背中が痛くて」

と、突然の解散宣言。

いいのよいいのよ〜私もコーヒー飲み終わってどうしようと思ってたとこだったのよ‥

連絡先を交換して、お別れしました。
門を出た後、あんなに庭では大人しかったヘミが、もっとここで遊びたい!って足を踏ん張って歩こうとしませんでした。
ヘミなりに楽しかったんだね。

夜に写真が送られてきて、サムと私にお友達ができて嬉しい、と書かれてました。

私も嬉しいですよ!

言葉もわからない異国の地で、そしてコロナ禍で交流も制限されてる中、とてもストレスの多い日々なのだと思います。
そんな中あらわれた天使(わたし)。
そりゃお庭に招いちゃうよね。
これからたくさん仲良くなれたらいいな。
ヘミとサム君も。

柴犬サム君、2歳。
花嫁募集中ですって。