お店が終わって、駐車場まで戻って来ると。

お向かいのおじさん・おばさん・お隣のおばさんの3人が夜空を見上げておられました。

(平均年齢・70歳)


「何かあるんですか?」


「あ、お帰り。たぶん、あの光ってるのがそうやと思うんやわ」


「流れ星ですか?」


「惑星。あ、違う。ロケット?人工衛星?」


「野口さんが乗ってるやつですか!?」


「そうそう。野口さんのロケット」


「たぶんあれやね」

「こんなに曇ってるのに、あれひとつしかないもんな」

「西の空って言うてはったもんな」

「でも動いてないけどな?」

「あれしかないで」


あーやこーやと夜空を見上げる、4人。

もう寒い。と隣のおばちゃんは途中で帰宅。

たぶん、あれや。と思い込んでおっちゃんも帰宅。

私も、もう帰ってもええかなあと思ったら、


「あ、ちょっと知ってる?あのさくらんぼめっちゃおいしいねん!」


っておばちゃんに教えてもらった、駐車場の奥にあるさくらんぼの木。


「赤い実しかあかんよ。おばちゃんほとんど採って今は青いのしかないけど。

夜になったら採ったらええわ」


駐車場の奥にあるさくらんぼの木は、もちろんおばちゃん家の木でもなければ、駐車場管理人の木でもなく。


ええんかな?

夜に採ってるとこ見つかったらどうしようかね。


「明日から連休やね、がんばってねー。おやすみー」


不意に巻き込まれた天体観測は、さくらんぼ情報をゲットしてお開き。


今夜の奈良の空は雲ってたけど、西の空にひとつ明るい光が。

(でもたぶん、あれは野口さんのロケットじゃないと思うんだけどなぁ。)


妄想カフェ-a


広い広いこの宇宙に、今現在日本人が1人飛んでいる事実。


たまには、夜空を見上げてみてー。



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