第4回マーケティング・ツールとしての知的財産研究会(春のリサプロ祭り)レポート | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

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もう1年ほど前になりますが、KITの杉光先生にお招きいただき第4回マーケティング・ツールとしての知的財産研究会(春のリサプロ祭り)にて「IPランドスケープによる新規事業創出の考え方と事例研究」という演題で発表させていただきました。

 

その報告会レポートがアップされましたので、ご興味ある方はご覧ください。

 

第4回 マーケティング・ツールとしての知的財産研究報告会(春のリサプロ祭り)
テーマ:「最新のマーケティングリサーチ手法?注目を集める「IPランドスケープ」とは何か。」
日 程:2018年3月17日(土) 14:45-16:15
場 所:中央大学後楽園キャンパス

 

http://www.j-mac.or.jp/past-researchproject/20299/

 

次にIPランドスケープによる新規事業開発では、最初に新規事業開発への特許情報の活用という点で、以下の2つについて説明いただきました。
 
① 新規事業開発のタイプと特許情報の使い分け
 新規事業開発といっても、a)自社にとって新規でありかつ他社にとっても新規か、b)自社にとって新規であるが他社にとっては既存か、で特許情報の使い方が異なります。a)では特許情報はあくまでも現状把握するためのツールとなり、新規事業案についてはアイデア創出ワークショップ(発想起点)を通して創出していく一方、b)では同業種または異業種の特許情報ベンチマーク分析(情報分析起点)によって、自社にとっての新規事業案を検討することになる点について解説いただきました。
 
② 情報分析起点による新規事業開発と仮想事例
 上記b)の情報分析起点においては、b-1)統計解析アプローチ、b-2)引用・被引用分析アプローチ、b-3)機能面からのアプローチ(テキストマイニングを利用)の3つがあることを説明いただき、市場情報・特許情報を融合した「新規事業開発の仮想事例」として、花王のヘルシア緑茶を題材に解説いただきました。花王がヘルシア緑茶開発に着手した2000年前の特許情報をベースに、カテキンを緑茶をはじめとした各種用途へ展開することを予測できたのか?b-1)統計解析アプローチ、b-2)引用・被引用分析アプローチ、b-3)機能面からのアプローの3つの分析アプローチをもとに説明いただきました。