細田守監督作品4作目。スタジオ地図としては2作目。
劇場はかなり混んでおり、10~20代の年齢層が多かった。
主人公・九太と師匠であり父親代わりでもある熊徹とのお話。
『おおかみこどもの雨と雪』と同じく「家族」に焦点を当てているが、
前作が「母子」だったのに対して、本作では「父子」
九太&熊徹に対して、九太&実父、猪王山&一郎彦の関係が対比としてうまく扱われている。
一郎彦と二郎丸の九太に対しての接し方が、幼少期と青年期とで逆転しているのが面白い。
特に二郎丸は、かなりイイ奴な印象( というか単純な性格… )
舞台は渋天街と(ほぼ)渋谷。本作を渋谷で鑑賞したせいか、
駅に着くまで感慨に耽ってしまった。
それにしても、渋谷で人が数十メートルも吹っ飛ばされていたら相当な騒ぎになるはずだし、
あれはテロレベルの大事故なのに、「トレーラーの暴走」でみんな納得するのだろうか。
ラストは熊徹がああなってしまったので、収まるべきところに落ち着いたのかな。
次作は時かけやサマーウォーズみたいなSF×青春×恋愛ものを観てみたい。
日テレと東宝はゲド戦記がコケて( 時かけがヒットして )から、細田作品にすり寄ってきている印象。
本作の宣伝や制作規模を考えると、一昔前のジブリみたい。
声優陣に有名どころの芸能人を起用するところなんかは、まさにジブリ。
( まぁ、周りが実力者たちばかりなので、まだ許せるが )
今後はジブリから地図にシフトか?