命のバトン
宿坊での御膳は
精進料理を頂きます。
肉や魚を一切食べない。
他にも味付けは
五味＝醤油、酢、塩、砂糖、辛味
調理の仕方は
五法＝
生、煮る、焼く、蒸す、揚げる
→揚げ物がでてきましたよ
五禁＝
にんにく、ネギ、らっきょう、にら、しょうが
この5つの強い匂いの食材は使わない。
と決まりがあり、野菜中心の食べ物になりました。
お味噌汁のだしは昆布と、
乾燥しいたけからとったもの。
しかし出汁がきいてめっちゃ美味しい。
私達が食べる食事も美味しい。
食べきってもありますし、
とても丁寧に繊細なお味でした。
翌朝、6時お勤め、
弘法大師空海さんが瞑想を
続けていらっしゃる奥の院の御廟へ
食事を届ける儀式に行ってきました。
朝、6時に奥の院へ参るのに
宿坊を五時前に出発。
1時間ほど歩いて灯籠堂前までいきます。
もちろん日の出前の時刻で真っ暗闇。
段々と朝日がさしてきて清々しい。
軽快に歩いて奥へ足を運びます。
この朝のお勤め。
生身共（しょうしんぐ）と呼ばれます。
１２００年毎日欠かすこと
無く続けられています。
冬は雪も降り積もってるも欠かさずです。
灯籠堂に運び込まれた食事をお供えし
お経が僧侶によって始まります。
厳粛な儀式をみることが出来ました。
お坊さんの後について
中に入らせていただきました。
僧侶の方たちの唱えるお経が
響き心に伝わってきます。
真言密教の教え、
経典を唱えられる僧侶のお姿は
神聖であり美しい。
静寂した中の声の響き、
心が洗われるような気持ちになりました。
途中邪念も出てきます。
正座した足を何度も座り直しました。
朝の空気感と響く声がとても心地よかった。
最後のお経は少し
聞きとれる言葉もありました。
天界にいるような場所に
入れた不思議体験。
私の魂が喜んでる。
つながりを意識して会いに来ました
ここに私が存在するのも
ご先祖様がいてくれるからです。
ありがとうございます✨
ここに授かった命を
大切に繋いでいきます