春風亭昇太師匠の高座
週末は、林家木久扇師匠と春風亭昇太師匠の落語会を妻とたのしんだ。
木久扇師匠の噺を聞くのは二回目だが、昇太師匠は初めてである。
木久扇師匠の演目は「明るい選挙」。
田中角栄や大平正芳など、
昭和を代表する大物政治家の物真似のうまさに驚いた。
昇太師匠の方は古典落語の「ちりとてちん」。
昇太師匠の落語はわかりやすい。
「ちりとてちん」も現代風にアレンジされ親しみやすかった。
そして、爆笑に次ぐ爆笑だった。
話しぶりが軽快でテンポがいいのだ。
隣の席に座っていた私よりちょっと年上の感じのご婦人は、
手を叩きながら涙を流して笑っていた。
だんだん、泣く行為の方がメインになってきて、
ハンカチが手放せなくなってしまった。
人は、笑いがつきぬけたとき、泣いてしまう動物なんだな。
いまさらながら、人間の生理に気づかされたのである。