認知症の尊厳? | える子の嫁姑日記

える子の嫁姑日記

仲は良くないけれど、それなりに

この1行だけで始めたブログでしたが、なんだか仲良くなってるようです。そして気付けば介護に突入。


最近では週1回あるかないかなんだけど、姑が正気を取り戻してると感じることがある。

「わて、アンタに随分と迷惑掛けよるなぁ〜。悪いなぁ〜。える子さん、ありがとうな。ホンマありがとうやで」と、手を合わせて拝まれるんだわ。

おまけに「これやろっ、もろといて」と千円札をくれる。

そんな時の姑は、ちょっと可哀想になる。

誰も認知症なんてなりたいわけじゃないし、迷惑も掛けたくないはず。

正気に戻ったときは、やるせない気持ちでいっぱいだろうと思う。

叔母が「あんなに意地悪言うといて、よくえる子さんの世話になれるもんやわ!ごめんなぁ〜」と、私の味方をしてくれる。

姑は、よもや自分がこんなことになるなんて考えてなかったのだろう。

痴呆症だからと言って、誰もボケ扱いはして欲しくないよね。

携帯のワン切りを笑ってやり過ごそうと思ったけど、今朝も午前中だけで70回。

忙しいときにはやっぱりイライラする。

youtube観てたら、携帯が鳴る度にに中断するし、仕事の電話をしようとポチポチしてたら割り込まれるからたまったもんじゃない。

姑にワン切りする理由なんてない。

ガラケーを開いて、時間を見て、1番(える子)を押して、閉じる。

ざっとそんなところだろう。

説明してもどうせ無理と決めてかかっているけど、本当にそうなのだろうか。

夫も「理解できひんってぇ。できたとしても数時間やな。寝て起きたら元通りやで」と言う。

画面にシールを貼った。

"用事があるときだけ押す"

小さくて読みにくいのは致し方ない。

「1番は、私に電話を掛けたいときにだけ押すんだよ」と何度も説明をする。

「ほな、携帯を触らんかったらえーねんな」と言ったので、究極的だけど疲れてきたので「そうそう」と返事をしてしまった。

その後、部屋から大声で「える子さ〜ん!」と呼ばれ苦笑い

でも、"どうせ無理"って諦めるにはまだ早かったみたい

根気もいるけど、尊厳は守ってあげたいかな。