「猫の後ろ姿」 -2ページ目

猫の後ろ姿 2324 34回スクエア展のお知らせ

猫の後ろ姿 2323 問い続けること

 

 榎並さん、僕が榎並さんの絵と出会って、もう40年が過ぎました。大学院を出たばかりの若者

 が、もう立派な老人となり果てました。
 スクエア展で榎並さんの大作を拝見できることをとてもうれしく思います。

 榎並さんの言葉を読みまして、ああその通りと思いました。
 生きるとは、「問い続けること、それ自体が目的といえる」。
 答えがあろうが、なかろうが、「問い続けること」。
 これを胸に刻みます。覚悟一つにすべてはかかっていますね。
 どうぞ、お元気で。

 

猫の後ろ姿 2322 3年ぶりの歌舞伎座

 

 先週の木曜日、コロナ禍で行けなかった歌舞伎座に3年ぶりに行ってきました。「団菊祭 五月大歌舞伎」昼の部の外題は、「寿式三番叟」「勧進帳」「三人吉三巴白浪」「京鹿子娘道成寺」。
 歌舞伎を観はじめてもうすでに半世紀近くが経ってしまった。
歌舞伎役者の世代交代も進んでいて、団十郎も菊五郎も時蔵もその子が跡を継いだ。勘三郎、仁左衛門、富十郎が鬼籍に入り、なによりも中村吉右衛門の姿を舞台に見られないのがさみしいけれど、新しい世代の役者さんたちの新しいより深い歌舞伎の舞台を心からねがいます。

 3年ぶりの歌舞伎座。客たちのさんざめきを耳にしながら、東の桟敷で弁当を楽しんだ。コロナ禍からやっと脱してきたことを実感できました。

 家に戻って、『鸚鵡石』で、観てきた芝居の科白を舌の上で転がして楽しむ。歌舞伎を観る楽しみはこんなところにもあります。