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猫の後ろ姿 2315 榎並和春個展 早春の京都

 

 

榎並和春さんの個展がもうすぐ始まります。
 早春の京都のピリッとした空気に触れたいのですが、
 残念ながら僕は今年は会期中には京都に参れません。
    お近くの方、どうぞ榎並さんの絵と人柄に出会ってください。




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猫の後ろ姿 2314 「大きな声で、元気よく!」 水木亮さん講演会

 

       「大きな声で、元気よく」
 ちょっと気弱な気分になった時、僕はこの水木亮さんの言葉を心の内で叫びます。  すると、なにやら、さてやるかと勇気が湧いてまいります。
 こんな魔法のような言葉を教えてくださった水木さんの講演会が今月の15日にあります。


 演題は「ハンセン病と小川正子の生涯」
        会場:甲府市立図書館視聴覚ホール
       日時:   3月15日(土)

           開場 午後1時   開演 午後1時30分
      参加無料ただし
申し込みの要あり
         市立図書館 055-235-1427 まで。
 
 水木さんの語りはそれ自体が一場の芸であります。楽しみです。

      (駐車スペースが狭いとのこと.この点ご注意ください。)




 

猫の後ろ姿 2313 一人で行くなら

「You Tube 折坂悠太 スペル」で検索してください

 

 

 大学の時の友人の奥さんが亡くなられたことを知った。
 ついこのあいだは、妹の旦那さんが亡くなった。
 訃報に接するのが、心にこたえるようになった。

 失ったものの意味がやっとわかるようになった。

 今頃になってやっと。

 折坂悠太の歌「スペル」を聞いて、言わんとするところがはっきりつかめなかったのだけれど、これは「別れ」を歌っていたんだなとやっとわかった。今頃になってやっと。



      折坂悠太 スペル
 
      静かに 静かに
      忍び来る夜に
      上がり框の上で
      ワインを注ごう
 
      ねえ 明かりは消さないでいいよ
      ここにあるもの 教えてほしい
 
      瞳の奥にふり注ぐ
      手懐けられぬ風景が
      私を私たらしめる
      思いがけぬつよさで
 
      いとし横つら
      魂 ディダバディ
 
      一人で行くなら
      心配だからね
      最寄りの駅までは
      見届けさせてね
 
      生活の痕跡が踊る
      水臭いぜ ねえ、覚えているよ
      小指をきつく締めつける
      かけがえのない後悔が
      私をここへ通れ戻す
      忘れがたいつよさで
 
      瞳の奥に降り注ぐ
      片付けられぬ風景が
      時折 笑いかけている
      苦しいほど
      甘く苦く
      思いがけぬつよさで
 
      いとし横つら
      魂 ディダバディ