幸徳秋水の甥・幸徳幸衛の人と画業を探求している。
幸衛の作品「室戸岬の風景」(1931年)が、平塚市美術館に寄託されていることを神奈川県立近代美術館の方に教えて頂いた。
早速、平塚市美の学芸員さんにお願いして、実見できることとなった。
ずいぶん以前、古書市の目録に上の写真が載っていて、資料として切り取っておいた。この絵をどなたかが購入し、そしてこれを平塚市美に寄託したという事なのだろうと考えられる。
この絵をどんな方が保管していて、それを売りに出して、どなたかがこれを購入して、美術館に寄託した。その経緯を想像し、一枚の絵がその身に帯びた命運とでも言うべきものを考えている。