猫の後ろ姿 2272 「100年前の未来 移動するモダニズム 1920⇒1930」展 | 「猫の後ろ姿」

猫の後ろ姿 2272 「100年前の未来 移動するモダニズム 1920⇒1930」展

 

          「100年前の未来 移動するモダニズム 1920⇒1930」。
    神奈川県立近代美術館(葉山)でこの展覧会を観てきた。

 


  幸徳秋水の甥、幸徳幸衛の作品が出品されていることを知って、とにかくこれを見逃

 すわけにはいかない。
 幸徳幸衛の作品は故郷である高知県以外ではこの葉山にのみ収蔵されている。

 来年の5月に高知県立美術館で幸徳幸衛作品13点を拝見する予定。
 葉山のこの作品は、なんということもないごくまっとうな油彩作品なのだが、

 この特異な人物が生きた歴史・社会の中で観ると複雑な意味を帯びている。

 このあたりのことは来年の高知行脚の後にしっかりと書きたいと思う。

 

 

吉田謙吉「築地小劇場喫茶室装飾画」1927年

 

           村山槐多「風船をつくおんな」1918年

 今回の葉山では、思いがけずこの2点に再会した。

 なつかしい人の顔をひさしぶりに見たようで、なんだかしみじみうれしかった。