ベニバナとクネンボと
万葉植物園に、どうしても植えたいがなかなか入手できないものがある。ベニバナ、クネンボ、むらさき草など…。 八木先生は東奔西走していられるが、愛媛県内では入手がむつかしい。愛媛新聞社で、フトこのことを洩らされると、記者が、それを読者の声の門蘭に投稿してみては…とのことで、八木先生、早速それを書かれた。 その投稿が載って二、三日のうちに、もう打てば響くような七通の手紙が八木先生のもとに寄せられている。 県庁の薬務課の浮田さんから、米沢に出張したときベニバナの種子を貰って来ましたから差し上げましょうというもの。これは早速いたゞいて播種し、芽生えを楽しみにしている。 また、松山の温泉青果にお勤めの方から、自分の郷里は鹿児島で、クネンボの木がある。接木をして来年の春には必ず持って来て万葉苑に植えますといううれしいお便り。 あとの便りも、どこそこに行けばその草がありますとか、家の庭にそのような木がありますなど、親切な内容のもの。 万葉苑は、こういう大勢の方々によって支えられていると思うと、本当に有難く、うれしく思います。昭和43年7月1日発行 ひ誌 第126号 より