Emotional Rescue. -303ページ目

タイム・マシーン

■最近、昔のことをよく思い出してしまう。特に意味もないのだけれど、懐かしい光景とか音楽がふと思い浮かび上がってくる。
■この一週間、ずっと頭の中で流れていたのがcharaの『タイム・マシーン』。
■高校の夏休み。ラグビー部の練習が終わってから、僕は泳げないのにプールに入った。水泳部のない高校だったから、プールは貸し切り状態。ラグビーボールを「試合球」と称して何と「水球」をやっていた。
■遊びでやればいいのに、ぼくらはマジになってやるもんだから、夏休みが終わるとみんな腕に不思議なアザを作っていた。
■プールで騒ぎ終わったあとは「日焼けタイム」。その時にぼくはcharaの『タイム・マシーン』とTLCの『クレイジー・セクシー・クール』をウォークマンで繰り返し聴いていたのだ。
■確か、サッカー日本代表がブラジルに勝った年のことだった。
■曲と目に浮かぶ光景を思いだしていくと、きりがなくなる。だから、次の瞬間に今の自分に帰っていく努力をする。映画館から出てきた時みたいに、そして、小説を読み終わった時みたいに。
■---こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように力の限り漕ぎ進んでゆく---
■スコット=フィッツジェラルドの名作『グレート・ギャツビー』の一節は、今のぼくにとって…少し苦(にが)い。

人間的な!?

■「あたしをとるの? 仕事をとるの?」
■そんな言葉をドラマとかでよく聞く。この質問に対してかつて、平田オリザ(劇作家)がテレビのインタビューでこんなこと言ってた。
■「そんなものわかんねぇよ。その時にならないと」。
■ぼくも似たようなことを思っていたので納得した覚えがある。そもそも「愛」は比べられないとぼくは思ってる。ガキの頃、野球カードを集めているぼくに対して親が言う「その情熱を勉強に向けてくれればね!」というセリフへの違和感みたいなもんである。
■例えば…。奥さんと母親が同時に病気で寝込んでしまった。その時、自分はどっちを看病するのか? …ぼくは「その時にならないとわからない」としか答えられない。
■例えば…。電子レンジが「チン」と鳴った瞬間に洗濯機が「ピーピー」いってて、「ピンポーン」とドアベルがなる。「どれをとる?」と言われたら、「その時にならないとわからない」としか答えられない。
■「♪カステラ1番、電話は2番…文明堂のカステラ」ぢぁないんだ。世の中。
■「有事にならないとわからないでしょ、そんなこと」と言った小泉首相へのバッシングも、我々のような人間的感情だけで一国のリーダーになってほしくないという意識が擦りこまれていたわけで。

外国人のインタビュー

■日本語に訳された外国人のやりとりって、すごくカッコいいとぼくは音楽雑誌とかを読んで常々思ってた。例えば、こんな感じ。
■(日本人同士のインタビューの場合)
■Q.○×(名前)さんが今回のニューアルバムでやりたかったことは何ですか?
■A.「うーん。やっぱり最近のR&Bとか聴いてて思うのが…云々」
■Q.最後の質問です。アルバムリリース後のツアーではどんなライブをしたいですか?
■A.「久々だから、曲数より演奏を大事にしたいですね…云々」
■(外国人同士のインタビューの場合)
■Q.○×が今回のニューアルバムでやりたかったことは何ですか?
■A.「やりたかったことは何かって? そりゃ、新しいことさ」
■Q.最後の質問です。アルバムリリース後のツアーではどんなライブをしたいですか?
■A.「質問がクレイジーだよ、ボブ。そんなことはママに訊いてくれよ(苦笑)」
■ポイントは2つ。「質問を繰り返すこと」と「ママに訊いてくれよ」。…まいっちゃうよね。こんなインタビュー。