となると当然浮かび上がるのは、食糧問題です。これは地球全体の大問題です。
しかし、これを簡単に解決する方法が提唱されています。アメリカの農業技術評議会CASTによれば、「全人類が菜食すれば、100億人の人口も養える」と言うのです。
本書いわく、1人分の牛肉を作るのには、32人分の穀物が必要で、漁獲量の3分の1は、魚の養殖や畜産物の餌に使われています。牛肉に至っては、生産に多くの石油が使われています。また、牛が出すゲップには、温暖化の原因となるメタンガスが含まれてるので、畜産が無くなれば、温暖化、エネルギー問題にも少しは歯止めがかかるでしょう。
そんな中、ベジタリアンでは脳腫瘍のリスクが高まると言う記事を見つけました。肉や魚に含まれるビタミンB12が不足するからだそうです。しかし、この記事には、そのベジタリアン達がどんな野菜及び料理を食べているかの記載はありませんでした。
「野菜だけを食べる」と一口に言っても、色んな食べ方があります。そのまま生か、焼くか、煮るか、蒸すか、すりおろすか、ジュースにするというのもあります。この中でまずいのは、加熱する調理です。
野菜は加熱してしまうと、酵素やビタミンなどの栄養素が死滅してしまいます。これでは、菜食していても脳腫瘍になるのは致し方ありません。植物本来の活力、命をそのまま頂ける生がベターです。消化しやすいジュースにすればベストです。健康な生命は、健康な命を頂くことによって育まれるのです。
100億人まではそれで良いとして、それを越えたらどうするのか?そうなるともう少食、不食しかないでしょう。1日青汁一杯の超少食、水すら飲まない完全不食者もこの世には実在します。全人類が少食、不食へ向かえば200億人も可能かもしれません。そうなると、人口密度が高くなり過ぎてしまいそうですが・・・・。
人間の食に関する問題はこんな単純な事でよく、シンプルイズザベストなのです。頭で色々考えたり、求めたりすると事態はややこしくなる一方なのです。腹で考える、体感を重視する。頭でっかちではない柔軟な考えがこれからの世界には必要でしょう。
これらが簡単には実現しない事は分かります。非現実的に思えるのも当然です。しかし、先進国の人が焼肉や寿司をほうばる一方で、小さな子供が飢え死にしているのは現実です。これに対策を打たなければ、人類の進歩、幸福はないでしょう。
そんな先進国では、少子高齢化、人口減少などの問題が強く浮き彫りになっています。高齢者の基準が変わらずに寿命が伸びているので、少子高齢化は当然の事でしょう。しかし、人口が減るというのは、現在の地球に適応できなくなっているという事ではないでしょうか?
今、地球全体で、沢山食べて肥えた人(国)は衰退していく流れになっています。これは、その人(国)が、世界の環境に適応できなくなっているという事だと思います。“適者生存”は、自然界、人間社会共通の原則です。菜食を否定する方も、これだけは否定できないでしょう。力強ければ栄える!というのなら、恐竜は今でも地球の支配者で、ゴキブリは絶滅しているでしょう。
目の前の快楽や安心を求めて走るばかりでなく、ちょっと立ち止まって世の中全体を見渡す。己を突き通すのではなく、他者を愛す。そんな哲学的な生き方が、これからの時代に適応する必須事項だと思います。そして、それへの最短距離を進むのを可能にするのが“菜食”だと信じています。
