菜根譚 三、処世と経済 | 読書ブログ

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自分が読んだ本の感想や、見所を書いていきます。本の最初から最後の部分まで書いていくので、多少のネタバレはご容赦下さい。

    『菜根譚』は『論語』などよりもずっと後の時代に書かれたせいか、経済に関する文が多くなっています。時代の変化と共に経済も発展し、重要性が高まっているのが分かります。分野も農業や軍事だけでなく、多岐に渡っているようで、原文の中にも“事業”と現代的な表現が使われています。

   しかし、お金を沢山持つ事に関しては否定的な文が多く、私欲に溺れてしまうと書かれています。お金を持たず、自然や音楽、文学に楽しみを見出し、普通に暮らすのが良いともあります。これだけ読むと、
「お金に拘るのは良くない。今の生活で満足すべき。」
    そう思われるかもしれません。しかしこの本には、「お金等大事じゃないと言うのは、まだそれに拘っている証拠」と痛い所を突くような教えもあります。これは、普通を欲する心もお金を欲する心も同じ欲望であるという事です。

    では欲望を全て捨てれば良いのか?という訳でも無いようです。欲望はやる気の源でもあります。「やる気の無い人間は全く使い物にならない」との教えもあります。

    お金が沢山あれば幸せとは言えません。そして、お金の為に事業を起こしても上手くいかないでしょう。ほんのささやかなことからも幸せを見つけ、世の中の幸福の為に事業を成功させていくのが大事。お金はその為の道具に過ぎない。それが自分がこの本から受け取った教えです。

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